■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[眉]■■■
眉は、目の上、額の下に生えている毛。

横目型の単独文字表現は難しそうと考えたのか、あるいは、横目だと睫毛との混淆が発生しかねないからか、小篆は縦目との合字にしている。
 眉#101🅱㊎🆂:目上毛[目 象眉之形 上象頟理]eyebrowまゆ
 目[#99]🅱🆂
📖目 📖鼻
    䀹/(睫):目㫄毛eyelashまつげ

それなら楷書は、𩠐の如くに、巛になりそうなものだが、𠃜。
この部品は字体的に尸(遺骸)📖とは関係していない様に見えるが、死者祭祀担当を表現していると考えられているらしい。確かに楷書からすると神官的イメージを与えていてもおかしくなさそう。

しかしながら、小篆を眺めた印象からすると、毛の綺麗な配列を強調したデザインに思えてくる。
但し、そう考えてしまうのは≪眉≫部所属文字"省"の小篆字体を知ったから。
   省🅱㊎🆂:視[眉省+屮]
つまり、[少+目]となるのは、小篆の見かけを上下構成文字にした結果。金文からすれば[生+目]。崩し形が"省"だろうとなる訳で。しかし、「說文解字」は上部は屮であると。

但し、白川甲骨論見地からすれば、「字通」等を参照せずとも、巫(女)の特別な眉飾か、戦闘あるいは狩猟出立時の隈取入墨部強調が描かれていることになろう。これは縦目では表現しにくい。"媚"文字があるから、前者の呪的祭祀に於ける姿と考えるべきだろう。他の見方があるのかわからぬが、甲骨としては正鵠。しかしながら、これと上述の小篆コンセプトは相容れない。

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