■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[心group(続)]■■■
<喜怒哀樂>文字たる、≪心≫group📖の続き。
⿱⺗/心と⿰忄の2種に峻別できそうということで。
(⺗/心は外から体に入って来た"气"の反応で、忄は主体的に思慮する心情的思惟行為。両者を繋ぐ文字は"思"。)

心情表現文字の種類が多いのに驚かされる。意志とか、思想に関する分野が呪術的表現と繋がるものかはなはだ疑問。�~との交感に用いている卜占用が中心である甲骨文字に果たして必要なのだろうかという点で。

「說文解字」は、部首文字≪心≫の系譜上の位置付けと、部首所属文字が、階層構造的に整理されており、偏代感覚からそてもかなり野心的な提起がなされている様に思える。

┌≪囟≫[#406]   惱/悩:n.a.
│┌
││≪思≫[#407]🆂:容📖思
││≪心≫[#408]/忄/⺗/心🅱㊎🆂📖心
││ "八拳須至于心前" "我那勢命之上來由者必不善心"
││    "有欲婚稻羽之八上比賣之心"@「古事記」
││ 肝向ふ 心砕けて@「萬葉集」
││  シンheart心臓(拍動し血液を全身循環させる胸中臓器) ⇒𦙦
││  こころmind感情(精神)→thought思想→intention意志
││  うらspirit心靈(内心)→center中心
││≪惢≫[#409]🆂:心疑
│└
└≪水≫[#410]   沁:水⊂出上黨羊頭山 東南入河

心の字義を心臓としているが、内臓は"𦙦"であるべし。しかし、心根という、ヒトの根幹に位置する臓器であるから、他とは違うということで、特別扱いし、偏を附けずに通用させたということだろう。
中華帝国の前身部族が心臓崇拝していた可能性は低く、血液は重視されていたが、循環器としての機能は重視されていなかったことになろう。ただ、拍動が呼吸同様に气を反映していると考えていただけのようだ。要するに、生命の源は气であり、ヒトは囟・鼻・口の3つの出入り口を通じて气をやりとりしているとの見方。それが臓器に入り、血液を通じて体に生気を吹き込むと考えていたことになろう。
ただ、心臓は、他の臓器と違い、感情や思想を生み出すので、最重要器官と見なすこともできるということか。どうして、脳ではないのかはよくわからぬが、感情と心臓の活動は緊密に連関しているから、その見方は実感に基づいているとは言える。
ただ、思考機能については、心臓の機能とは一線を画すと考えていたようだ。

┌
│  ┌息:喘
│  │   愒:息
│  │   愾:大息
│  │   懾:失气
│  │   情:人之陰气有欲者
│  └   性:人之陽气性善者
│┌意:志[心+察言而知意]
││   愊:誠志
││   恉:意
││   憧:意不定
││ 態:意
│└志:意[心+之]
│┌忘:不識
││ 忽:忘
││ 悆:忘 嘾
││ 𢗊:忽
│└   慲:忘 慲兜
│┌  ≪思≫[#407]:容📖思
││ 怤:思
││ 念:常思
││   惟:凡思
││   懷:念思
││ 想:冀思
││ 㤲:思皃
│└慕  𢘽:習
└

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