■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[彝]■■■ 🆂:宗廟常器†[糸 糸…罽 廾持米 器中寶 彑 此與爵相似] ①ritual (wine or sacrificial) vessel in ancestral halls †器としては鐘鼎尊罍俎豆があげられる。 ②ruleつね(不変) ③an ethnic group(彝族@雲貴・四川) 白川静:「常用字解」"編集について"によれば、「說文解字」の上記記載の解釈は間違い。小篆🆂は米と糸を両手(廾)で供えている様子の象形以外の何者でもないにもかかわらず。 甲骨🅱・金文㊎は鶏を両手で羽交い絞めにして血をとり、その血を器に塗って祓い清めて、祭器とすることを示す字、とされている。・・・雙手で鳥を捧げている以上、奉獻犧牲の祭祀器であることは間違いなさそう。潜血と思しき点の表現もあるから、鳥の羽足を縛って刃を用いたのではあるまいか。 ただ、小篆の上部*は"豕之頭"(いのこがしら)を示す部首文字であり、殷代には斬首捕囚の献祭が存在していたから、もともとはそこらが発祥ということかも。 周代では鳥形青銅器が最重要寶彝とされていた可能性があろう。「說文解字」は周到にも「周禮」六彝を引用しているし。📖 尚、器文字に詳しい「爾雅」の印象からすれば、彝は尊と同類の酒器と見なしているようだ。このことは、小篆創成官僚は、総称的用語(名詞)と定義していることを示唆しているようなもの。部首文字の如く情景イメージを抱えた表記文字ではなく、朝廷が用いる具体的モノを指す。「說文解字」の見立てでは、その根底にあるコンセプトはあくまでも権力を象徴する捕縄であって、血ではない。 一方、甲骨は器の名称ではなく、原則的には、血祭挙行@宗廟という動詞ということになろう。その行為に不可欠な用具たる器も同一文字で表現されることもあるだろうが。 【附】概念的にご自分の頭で整理して考えることをお勧めしたい。この場合、分析思考は前提として不可欠であるものの、いくら突き詰めたところで所詮は方法論のコピー。専門家を除けば、知的行為から遠ざかるだけでは。 それと、対象の8割的大多数について検討しているのか、残りの少数派に焦点を当てているのか、はたまたその中でも僅少な例外事象の話をしているのか、理解した上で考えないと議論の態を成さないので、十分に注意を払った方がよいと思う。ここらは、他人の発言に対する理解能力の問題なので、残念ながら自覚してどうにかなる問題では無いが。 例えば、ウインドウズとリナックスの違いをプロプライエタリーで見るのではなく、前者はせいぜいが型番違いの種類でしかないが、後者はそれこそ3桁の種類が存在するという見方をした方がよいのでは。そこにはカーネルをグローバル化させるべきかという思想の違いがあるからだ。(マックは21世紀を迎えて方向転換したようだ。尚、ウインドウズ添付の現行ブラウザーはクロミウム。)・・・漢字文字体系のアナロジーとして書いてみたがかえって分かりづらいか。 ともあれ、専門家とは視野が狭いからこその職業。しかも、その生活基盤を支えるためには政治経済的な制約も半端なものではない筈。そうした枠組を感じとれないと、その主張の真意は掴むことができない可能性はかなり高い。従って、素人は、専門家の言説の丸暗記は避けるにこしたことなし。 (C) 2026 RandDManagement.com →HOME |