■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[生物@系譜]■■■
巻一には"艸group"が収録されており、巻一から巻二の主幹文字"口"へと繋がって行く系譜の要には"牛"が用いられている。植物と動物の文字であり、系譜上これらのカテゴリーがどう扱われているのか、すぐに気になる様に作成されているともいえよう。

それはともかく、「說文解字」を眺め始めれば、この540部首を「爾雅」の如くにカテゴリー分類してみようと考えることになる。
📖540部首字体系譜順そのなかで一番解り易いのは生物なので、そこらから整理してみることになるが、違和感に襲われる。
系譜図のスキームを考えると、余りにも意味が薄いからだ。
そこで、文字順列化の意義を否定しかねないので取りやめることにした。

そもそも、「說文解字」の系譜には、現代人にとっては当たり前の概念である"生命体 v.s. モノ"や"獸 v.s. 畜"というカテゴリー的分別が全く感じられないからでもある。・・・
 卷 一 
 卷 二 
 卷 三 
 卷 四①鳥烏
 巻 五④竹虎麥
 卷 六 
 卷 七②禾黍米麻韭瓜瓠
 卷 八 
 卷 九 㣇豚豸𤉡象
 卷 十 𢊁鹿㲋兔萈鼠能熊
 卷十一 
 卷十二 
 卷十三①虫蟲它龜黽
 卷十三②      ≪田≫
 卷十四②[十進法数詞]   ≪嘼≫
 卷十四④[十二進法序数詞](→十二支生肖)

と言っても、部首所属文字を考慮すれば植物類="艸"。
巻九末〜巻十は動物類="犬"と見てよさそう。牛羊は動物文字ではないからこそ、足を示すコンポーネンツを必要としないし、貝は移動するための足類似器官はあるものの、頭に相当する箇所が無いから、動物文字とはならない。
植物と言う点では、木本と草本という区別と考え五行の一角を担うので、"木"も代表とみなしたいところだが、材・枝・果的な効能概念が色濃い。同様なセンスで穀類の"禾"があり、食系文字の筆頭の地位にあるということでは。
動物は、3つの独立カテゴリーが付随するということのようだ。小動物である"虫"に、羽の鳥類、水棲の魚類。
"貝"は、生物体と言うより、社会的な価値あるモノ的イメージ。
"人"は生命体としてのヒトとして用いられることもがあるが、基本用法としては活動に相当する動詞と思われる。

動物の外面上の特徴たる手と足をカテゴリー化するとか、感覚器官という発想も全く感じられない。しかしながら、又𠂇や止の文字グループが目立つ。
 卷 二 口(止)齒牙足
 卷 三 舌爪(又𠂇)皮
 卷 四①目眉鼻(羽)
 卷 四②骨肉筋
 巻 五①(角)
 巻 五④
 卷 八 身頁儿
 卷 九 面首(須)
 卷十二 耳手
 卷十三①(卵)

もっとも、そのお蔭で、系譜スキーム観点で眺めると、重畳文字を配する"口"系文字群が突出して目立って来るとも言えよう。📖口 📖口止groups 📖口止groups(再) 📖口(続)
   ↓h
 卷二  小八半牛告口{癶步此正是辵彳廴㢟行齒牙}品
 卷三  㗊舌𧮫𠔁
    {菐𠬞𠬜共異舁𦥑䢅爨革鬲䰜丮鬥又𠂇史支𦘒聿畫隶臤臣殳殺𠘧寸㼱攴}
     教卜用爻㸚
   ↓
 巻五③ {丂乃兮号亏}
 巻五④  鼓豈豊豐䖒虍虎虤皿𠙴去血丶丹青井
      皀鬯食亼會倉入缶矢高冂𩫖京亯㫗㐭嗇來麥夊舛舜韋弟夂久桀

とは言え、<head & legs>で動物的概念を示していることは間違いないようだ。ヒトとオニもこの表現方法から離れている訳ではないから、カテゴリーとして確立しているのかも。
 卷八 𠤎匕从比北丘㐺𡈼重臥身㐆衣裘老毛毳尸尺尾履舟方
    兄兂皃𠑹先禿見覞欠㱃㳄旡頁
 卷九 𦣻面丏首𥄉須彡彣文髟后司卮卩印色𠨍辟勹包茍鬼甶厶
    山屾屵广厂丸危石長勿冄而
    [head & legs]豕㣇彑豚豸𤉡易象
 卷十 [head & legs]馬𢊁鹿麤㲋兔萈犬㹜鼠能熊
    火炎K囪焱炙赤亦夨夭交尣壺壹㚔奢亢夲夰亣夫立竝囟思心惢

INDEX   ------------------------------------------------------
「說文解字」検討  「爾雅」検討  📖古事記を読んで

 (C) 2026 RandDManagement.com  →HOME