■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[囗@系譜]■■■
囗くにがまえ📖㯻囗は、いかにも外包囲という趣きがある。帝国標準表記を強制的に実現を図った小篆ならではの、文字表記外枠の存在を示しているから象徴的な文字といった風情。しかも、字体系譜は、巻六"木"の巻末配置。<囗-員-邑>という並びが形成されていることもあって、古代部族集落を思わせるから、その気分が深まる。

ところが、「說文解字」では、釈義も字形も"回"。テリトリーのborderを巡回というイメージだろうか。
いかにも国構的と考える輩に対し冷や水を浴びせる仕掛け。

木系文字の繋がりで登場してはいるものの、<囗-員-邑>でどん詰まり。つまり、他のどの文字にブル下げることも可能な独立的グループ。

小生なら、巻八の人group(囚)か巻十の大group(因)とし、巻六の木group(困)にはしない。そんなことを考えていると、字義的には、巻二の口との合字である部首文字の"回"とした点に、とてつもなき違和感と云うか、理解しにくい強い主張を感じさせる。
・・・小篆での国構とは、非<mouth>の"囗"系であると。逆に言えば、"囗"の元義はmouthではなさそうだから注意してかかる必要ありとのお達しでもあろう。

言うなれば、"邑"の垣外を巡るというイメージが原議ということか。都城外壁的イメージと考えると、合字は必ず構の内側に文字を導入する"國"の如き字体になるが、"員"に見られる様に冠でもよいし、"𰀉"でみられる様に線を貫通させることもできる訳だ。但し、内側文字と接続させることは無い様だが。・・・
素直な系譜@巻六
  木[#206]
  :
  木+囗[#226]⮞束[#224]
       束+圂(:廁)⮞㯻[#225]
    囗+貝[#228]⮞員[#227]
    囗+巴[#519]⮞邑[#229]
         邑+𨙨(反)⮞𨛜[#230]  📖左右鏡像文字
国構としての合字
囗+貝⮞_:n.a.
囗+員⮞圓:圜全
囗+肙⮞㘣:規
囗+巴⮞𡇃:n.a.
囗+㠯⮞𡇑:n.a.
囗+⾗⮞圂:廁
囗+木⮞困:故廬
囗+口⮞回:轉
囗+十⮞𫭂:n.a. ≠田
囗+一⮞_:n.a. ≠日
囗+二⮞𡆤:n.a.
 㯻=木+⾗+冖+𰀉(囗+十)
 /𣠔=木+圂+冖+𰀉:n.a.

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