■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[珡@系譜]■■■
巻十二は、前巻の"飛"と次巻の"糸"と繋がる箇所に目がいき、この巻の代表文字が解り難い。
しかも、丿𠂆乁亅乚といった、文字整理用の記号的な部首が収録されているので、巻全体としての系譜がよくわからなくなっている。

さらに、"珡"に至っては、どうして≪玨[#7]≫≪人[#287]≫の縁戚とせずに、孤立的にこちらの巻の字体系譜に配置したのかはなはだ理解に苦しむ。当然ながら、そこにはメッセージ性がある訳で、それを読み解く必要がある訳だ。

全般的印象からすると、ここは宗族廟におけるレガリアの意義を描いている様にも思える。
頭部と尾部は天の宗族祖との交信に関する文字群で、それを可能にしている器官が"耳・手"ということになる。この場合の手は、あくまでも5指であって、"又・ナ"の如き物理的挙動とは別モノ。
宗廟で祖の認定あって、初めて"我"であり"母"でもあるということかも知れない。死しても、"亡"とされないと、コミュニティから駆逐されてしまうことを意味するのだろう。そう考えるなら、嬰児や乳児はメンバーとして自動的に認定される存在では無いことになる。

秦王朝の宗教基盤を示しているのが巻十二ということかも。

┌[#428]飛/𦐭/𠃧 [#430]卂
│[#431]𠃉(鳦†) [#432]不/𠀚 [#433]至   †@「爾雅」
└  [#434]西/㢴/𠧪/卤/卥 [#435]鹵 [#436]鹽/𪉟
┌[#429]非
└[#437]戶/戸 [#438]門
     ┌[#447]𠂆
     └[#448]乁
┌[#439]耳
└[#441]手 [#442]𠦬/𡴤 ([#440]𦣞)
 ┌[#443]女 [#444]毋
 │[#445]民 [#446]丿
     ↑
 │[#449]氏 [#450]氐
 │[#451]戈 [#452]戉 [#453]我
 └        [#454]亅
[#455]珡/琴
[#456]乚
    [#457]亡/兦/亾/𠤭 [#458]匸 [#459]匚/𠥓
    [#460]曲 [#461]甾
    [#462]瓦
┌[#463]弓 [#464]弜 [#465]弦/𢏛/(絃)
│[#466]系
└[#465]糸

INDEX   ------------------------------------------------------
「說文解字」検討  「爾雅」検討  📖古事記を読んで

 (C) 2026 RandDManagement.com  →HOME