■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[乙也]■■■
"甲"📖に続いて"乙"もということではないが、こちらは並べる気力が起きない程にバラバラな推定字義乱立状態なので。

「說文解字」は、おそらく、以下の認識のもと、記述している。
 ①小篆では十干は明確に序数詞扱い。
 ②歴史的にはこれらの言葉が、殷の王家の名称で使われていた。

     (字義不詳。王朝内での位置付けを示す文字と推定される。)
 ③各文字はそれぞれ序数詞と関係ない独自の字義で使用されている。
     (互いになんらの脈絡も無い。)
 ④字体上で1st〜10thの連続性を示すシナリオが必要。
     (小篆創成官僚はそれに沿って王家文字をトリミングすることになろう。
要するに、ここから小篆の字体を検討しているに過ぎない。小篆以前の文字があろうとなかろうと、検討する必要は無い。従って、理路整然になる訳だが、甲骨や金文の研究者はそういう訳にいかない。しかも「說文解字」を参考にするから、論理性を失いかねない状況に追い込まれる。
要するに、部とは、序数詞シナリオに乗る様にトリミングされた文字ということ以上ではない。乞はこの部首所属とは言い難いことになるし、𠃉≒鳦を同類文字にはできない。

部所属文字に乚の合字が掲載されているからと言って、部は別なのである。
に至っては、数詞ブロックの文字であって、序数詞と混在させる訳にはいかないのは当たり前。そんなことをすれば、文字宇宙論が成り立たなくなってしまう。(「說文解字」は文字検索を目的とする辞書ではない。)

[#514]2nd
≪乙≫🅱㊎🆂:象春艸木冤曲而出 陰气尚彊 其出乙
           乙與h同意 乙承甲[象人頸]
     🔎罠的捕縄
     🕮獣骨製骨べら(箆)
     🤔魚腸@「爾雅」
     ☯甲骨卜占の獸骨
  所属文字
  乾:上出[乙…物之達也 倝] …[龺+乞]/乹
  亂:治[乙…治之] …[𤔔+乚]/乱
  尢:異 …[𠂇+乚]
[n.a.] 乞⇒气
  ≪人≫i:勇壯
  ≪口≫:言蹇難
  ≪口≫:至
[n.a.] 鳦⇒𠃉
≪𠃉≫[#431]🆂:玄鳥 齊魯謂之𠃉 取其鳴自呼[象形]
  孔:通[𠃉+子 𠃉…請子之候鳥]
     𠃉至而得子 嘉美之 古人名嘉字子孔
  乳:人及鳥生子曰乳 獸曰產[孚从𠃉 𠃉者玄鳥]
    乳从𠃉 請子必以𠃉至之日者𠃉…春分來 秋分去 開生之候鳥 帝少昊司分之官
≪乚≫[#456]🆂:匿[象𨒅曲隱蔽形]
  直:正見[乚+十+目]
  ≪口≫:牒
  ≪示≫禮/礼:履 所以事神致福
  ≪車≫:𨋚
≪九≫[#510]🅱㊎🆂陽之變 象其屈曲究盡之形

[ご注意]事実上、Jp.辞書の基本テキスト「康熙字典」乙部二には、"也"が収載されている。
小篆字体は明らかに象形で、"乙"との類似性は皆無。甲骨の字体は蛇体に映る。

  ≪乁≫( or 𠃟)🅱🆂:女陰[象形] …[乜[𠃌+乚]+h]
"也"文字は多用されており、儒教社会の文化に棹さす様な見解。しかも、合字からはこの字義を推定できない。📖このことは、冗談半分、本気半分の字義記載と言えそう。と言っても、テキスト絶対視の風土もあるから、𬮆ヴァギナという文字が創成されることになる訳だが。(もっとも、Jp.国字だろうが。)
・・・難しく考える必要は無いということ。雌蛇⇒女性性器という古代から連綿と続く"玄武"観念を提示しただけと見ればよい。これぞまさしく象形。勿論、対照は雄亀⇒男性性器。

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