■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[几且(続)]■■■
≪几≫と≪且≫が字体上で≪金≫と係るとは思えないし📖几且、系譜的に前後の≪勺≫≪斤≫との繋がりがありそうにも思えない。
勿論、この両者だけピックアップするなら、解釈に従ったスキームを設定すれば、それなりにスムースな流れが認められると言えないこともない。ただ、この2文字だけでは、系譜になっていない。・・・
   ┌─几[#493]🆂
   │   ⮞且[#494]/𠀃/𠀇🅱㊎🆂
   └─[#1]

しかし、部首所属文字や非収載文字を使えば、このスキームで記載していると見なすことができない訳でもない。もちろん、それは強引な単純当て嵌めでしかない。小篆成立からすれば後発文字も存在することになるので、滅茶苦茶なものの見方ということになる。
しかしながら、小篆創成官僚にとっては度量衡同様の理屈遵守での標準規格化を図っているのだから、ありえそうな気もする。後発で生まれたということは、気分的にはこのスキームが成り立っていたと見ることができる訳で。

と言うか、字体系譜図のスキームに則って文字を並べていると考えるしかあるまいというだけのこと。他に、系譜を規定できそうな方法が見つからない以上致し方ない。

この場合、十四章のこの部分は、十干や十二支の如くのなんらかのまとまりシナリオが存在している可能性があろう。ただ、順列的には字体で示しているから、そうした意味は不必要ということになる。

そうなると、≪且≫の字義記載からすれば、ここらの文字群が上手くおさまるのは<軍>という概念ではないかと思われる。

例えば、俎は一般語のまないたではなく、そなえものということで、且はまつるということになろう。季節毎の農歴行事あるいは除天災的なアドホック祈祷の場合は、場所は常設の宗廟が基本だろうが、戦争開始/続行のお伺いとしての宗教行為の場合は土盛した仮社のことが多かったろう。お告げに応じて戦略を決定して筈だから。<軍>概念の基底には、このイメージがあると考えればよいのでは。

考えてみれば、「山海經」的なトーテム部族の邑がバラバラと存在し互いに戦闘していた状態から、官僚が統制する国家体制になったということは、<軍>の樹立があったからこそ。その流れを生み出したのは≪金≫、という主張がこの箇所ということかも。・・・

  金[#490]/𠈘/𠉓㊎🆂 (…象金在土中形)
   │
   │  ⮞(銒:似鍾而頸長)
   ├─幵[#491]/开🆂🈟
   │
   │  ⮞(釣:鉤魚)
   ├─勺[#492]/勺㊎🆂
   │
   │  ⮞(釠:n.a.)…[俗字] 亂/乱
   ├─几[#493]🆂
   │
   │  ⮞(鉏:立薅所用)
   ├─且[#494]/𠀃/𠀇🅱㊎🆂
   │
   │  ⮞(釿:劑斷)
   ├─斤[#495]🅱㊎🆂
   │
   │  ⮞(鈄:n.a.)
   ├─斗[#496]/𣁬/𣂑/(鬥)🅱㊎🆂
   │
   │  ⮞(𨥨/𰦑:n.a.)
   ├─矛[#497]🆂 (≠戈 鉾)
:薦[几 足有二 一其下地](助辞) みつぎ
:禮俎[半肉在且上]そなえもの
𧇿:且往

  ≪宀≫:所安⇒宜/冝🅱㊎🆂まつる
  ≪晶≫曡⇒疊/畳/叠㊎
≪艸≫:履中艸
≪玉≫:j玉之瑑
≪示≫:始廟せんぞ
≪辵≫:往
≪走≫:趑趄
≪口≫:含味
≪言≫:譸
≪肉≫:蠅乳肉中
≪歺≫:往 死
≪鳥≫:王鴡
≪虍≫:虎不柔不信
≪邑≫:右扶風鄠鄉
≪木≫:木閑
   査:n.a.
≪疒≫:癰
≪网≫:兔网
≪米≫:疏あらごめ
≪禾≫:田賦
≪衣≫:事好
≪人≫m:拙
≪馬≫:牡馬
≪犬≫:玃屬
≪心≫:驕
≪豕≫:豕屬
≪广≫:人相依㡹
≪山≫:石戴土
≪水≫:水⊂出漢中房陵 東入江
≪女≫:蜀謂母曰姐 淮南謂之社
≪手≫:挹
≪力≫:左
≪土≫:益州部謂螾場曰
≪糸≫:綬屬 其小者以爲冕纓くみひも
≪金≫:立薅所用
≪𨸏≫:險はばむ

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