■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[虍]■■■
トラ冠は、単独文字としては用いないようだ。甲骨字体からすれば頭部の象形だが、それに対応する言葉は存在していないのだろう。但し、頭部といっても、全身の素晴らしい絵文字である甲骨虎文字の一部という訳ではない。📖虎

しかしながら、楷書の"虎"は冠の下に脚を配置しているだけなので、"虍"は胴体から後方をカットした字体と見なされている。

つまらぬ説明をしているのは、小篆字体が頭部とされても、今一歩しっくりこないから。口・牙・目がどの様に凝縮されているか自明とは言い難い。
「說文解字」は虎文様と解釈しているが、そうとでもしない限り、納得できるものでは無い気がする。

小篆は絵文字的余韻を消し取ることに精力を費やしており、虍とは全身の毛皮文様をこの文字に当てたのと違うか。
そんな風に思うのは、楷書冠部の頂点に"⺊"が付いているからだ。耳とは考えずらいから、これは獸の偉大さを象徴する冠ではあるまいか。つまり、この文字は頭部象形ではなく、頭部を含む全身の毛皮の標章であり、モノとするなら頭部が付いた虎模様のマントということ。Tigerとはこのマントを被った聖獸ということになる。おそらく、それは神ということでもあり、朝廷儀礼には不可欠な存在でもあっただろう。
"虎"具や"虎"樂というジャンルが存在していたと考えてもよさそう。

≪䖒≫[#166]🆂:古陶器[豆+虍]
≪虍≫[#167]🅱㊎🆂:虎文[象形]
  [吳]:騶虞 白虎K文 尾長於身 仁獸 食自死之肉
  [必]:虎皃
  [文]:虎行
  [且]:虎不柔不信
  [𠀒]:哮虖
   虐:殘[虍 虎足反爪人]
  [彬]:虎文 彪
  [異]𧇽:鐘鼓之柎 飾爲猛獸[虍異象其下足]
≪鬲≫:鬲屬
≪隹≫:鳥
≪毌≫:獲
≪丘≫:大丘 崐崘丘謂之崐崘虛
     古者九夫爲井 四井爲邑 四邑爲丘 丘謂之虛
≪豕≫:鬬相丮不解
≪思≫:謀思
≪甾≫𧇄:𦉈
[others]處 虚 虜 虑 虖 虗 䖏 𧆨
≪虎≫[#168]🅱🆂:山獸之君[虎足象人足 象形]📖虎

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