→表紙 →目次 | オジサンのための料理講座 ↓イラスト (C) SweetRoom 2013.10.18 |
| 自作ピクルスの試行…スパイス利用の挑戦ということで、パウダーではなく、ホールのご購入をお勧めした。→ スパイシーな飲みものの試行 [2013.10.16] 都合、以下の4種。 (1) シナモン[スティック(乾燥巻樹皮)]クスノキ科 (→ 2008.6.17) (2) カルダモン[ホール(乾燥果実)]ショウガ科・・・グリーン (3) クローブ/丁子[ホール(乾燥花蕾)]フトモモ科 (4) スターアニス/八角[ホール(乾燥果実)]シキミ科 まあまあイケルという感じがつかめたとしたら、もう一歩先に進んでみないか。せっかく、「パウダー」でなく、「ホール」品を購入したのだから。眠らせてしまい、そのうち気付いて捨てるようになるのは、業腹だし。 今度はピクルス作り。えらく簡単である。何種かのスパイスを酢に入れて、野菜を漬けるだけ。手間というほどのことはなく、冷蔵庫で1〜3日も経てば食べることができる。 ただ、あくまでもどのようにスパイスを選ぶかで、結果は大きく違ってくる。従って、市販品の「ピクリングスパイス」をそのまま使うのが手っ取り早く失敗の可能性も低い訳である。(それに小袋が発売されているから、簡単に試せるし。) しかしながら、せっかくの機会である。自分の好きな香りで愉しむのも悪くなかろう。 この場合、初心者は乾燥ハーブの葉を入れぬこと。リーフパウダーは付着するので、その風味が気になってしまうことが多いからだ。 と言うことで、お試しになったらどうだろう。 「ピクリングスパイス」だが、例えば、以下のようなものが入っていると記載されている。 マスタードシード オールスパイス クローブ ディル シナモン 唐がらし ローリエ すでに、上記のうち2種類は購入済みな訳だ。そして、高価でさっぱり味がする1つが加わっているゾ。コリャ、なかなかのもの。なんとかなりそうではないか。(4つ目のスターアニスは中華風で初めてだと違和感を持つ方が多いようだから、使わない方がよいだろう。) (i) クローブ[ホール]フトモモ科 (ii) シナモン[スティック]クスノキ科 (iii) カルダモン[ホール]ショウガ科 それに、月桂樹の乾燥葉と唐辛子位はあるのでは。 (iv) ローレル[ホール]クスノキ科 (v) 鷹の爪[ホール]ナス科 結構揃っていると言えよう。でも、どうしても、後2つは欲しい。 植物の種類に注目すればわかると思うが、これ無しではチョットということになる。・・・十字花(アブラナ)と傘花(セリ)の"シード"である。 特に、前者は喜びを増す。まあ、糠味噌芥子のような効果とでも言ったらよいか。 (vi) マスタードシード[ホール]アブラナ科 白と黒があるが、どちらでも。初めてだから白をお勧めしたいが。 ここでの、「白、黒」は適当な呼び名。本名は違う。 白=イエロー or ホワイト。黒=ブラウン(褐色)。 売ってないと思うが、ブラックは別種。和=オリエンタル。 後者はスッキリ感の根源である。例えば、これはどうかな。 (vii) キャラウェイシード[ホール]セリ科 インドレストランで供されたりする。 ザワークラウトに入っている。 もちろん、下記にしても。スモークサーモンで好きになったならディルシードを選ぶのも手。せっかくだから、もう一つや二つ傘花系を揃えておくのもよかろう。 (viii) ディルシード[ホール]セリ科 (ix) コリアンダーシード[ホール]セリ科 (x) クミンシード[ホール]セリ科 尚、「ピクリングスパイス」は作り方というほどのことはない。少量づつとって、自分なりの配合を決めるだけ。例えばこんな調子。なにも、多種にする必要はないので、自分の好みで選択。試さないと好みもわからないから、最初はこの程度か。 ・クローブ:1ヶ ・シナモンスティック:1/4 ・カルダモン:1粒 ・ローレル:1枚 ・鷹の爪:使用しない。 ・マスタードシード:数粒 ・キャラウェイシード:一つまみ 拙宅では、丁子[クローブ]を、浅漬けに加えたり、ニンジン・干ブドウの簡易酢漬けにも沢山入れるが、苦手の方がおられるようなので、先ずは1ヶにしておくのが無難。キャラウェイのさっぱり味で行こうということで、唐辛子は入れて無い。 肝心のピクルス作りだが、簡便方法がよかろう。密封できる、電子レンジ使用可能な小型の耐熱容器を使うと実に簡単である。 ○野菜を用意する。 生で食べられる野菜にすること。 -たいして漬かってなくても食べられるから。 皮を剥いて、適当な大きさに切る。 -早く試したいなら薄く。 常識で判断すれば、他にも使えるものはある。 -ブロッコリー等は軽く茹でてから。 -干ブドウは塗布油を熱湯で流してから。 塩をつけて軽く揉んで暫く放置。 ○漬け液を作る。 容器に好みの酢を入れ水で薄める。(半々) [野菜と液体も半々位になるような量] 好みの量のグラニュー糖を加える。 -さっぱり味ならグラニュー糖というだけのこと。 -甘味が苦手なら少量に。 -塩はすでにふってあるので追加していない。 ピクリングスパイスを入れる。 ○漬け液が沸騰したら、野菜を入れる。 さらに軽く加熱しておくとよい。 ○冷めて室温に戻ったら、冷蔵庫で保管する。 たった、これだけの話。あっけない程簡単である。もっとも、多忙だと、それも面倒でとてもやってられないという方もおられるだろうが。 ともあれ、自分の好みの香りだと、それだけで気分がハイになるもの。嗅覚の恐ろしさである。そして脳味噌が、文化の香りに酔う訳である。 「料理講座」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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