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オジサンのための料理講座  ↓イラスト (C) SweetRoom

2014.1.10

 

とある料理本の感想…

正月読んだ料理本[山本直味著 主婦の友社刊 2013.12.20]がブログの書籍化本であることを知った。受賞作を2本も持つマンガ家だそうである。
  → 【ブログ】 温故知新で食べてみた
    戦前、主に昭和初期の料理本や婦人誌に掲載されたレシピを、
    実際に作って食べて昔の日本をプチ体験。


そうそう、こんな料理の話をしているのも、もともとは「ばーさんがじーさんに作る食卓」という料理本に出会ったからだった。ブログが本になったもの。
  → 1冊の料理本を読んだ [2008.1.24]

昔の新作料理だから、結構美味しそうなお菓子のレシピがありそうと期待したが、どうも、それはハズレのようである。著者の方の評価は余り芳しくないのである。

しかし、評価が高いレシピがあるから凄い。

そのなかで、成る程と思ったのは、魚のフライの鍋。
天麩羅のように煮込むのには向かないが、軽く暖めて出汁味を衣に染み込ませれば、ソリャいけるかナという気にもなる。冷えた残り物を使う、主婦の知恵という感じがあり、なかなかイイネ。

全体を通してかなり目立つのは、バター味化。
小生も、時にこの手はよく使うので、わかる気がする。
現代だと、コレステロールが心配になるから、オリーブオイルで代替することになりかねないが、あの香気が消えると楽しみは失せてしまう。・・・バターライスが嫌いな人など滅多にいないのではなかろうか。
そういう点で、厚切りのバタートーストに「具のっけ」は違和感ゼロ。のせるモノはなんだってよいのである。上質なバターを使うなら、本当は、それだけの方が嬉しいのだが。もっとも、薄切りバケットの方が摘みに合うが。
従って、「マッシュポテト+ライス」のバター炒めにしても、珍しくもなんともない一品である。

しかし、千切りキャベツの酢飯バターには驚かされた。普通は、昆布出汁でさっぱりで行くところだから。もっとも、濃厚バター風味にすれば間違いなく美味しくなる筈。
単なる卵焼でも、バターをドーンと入れるだけで圧倒的に美味になる。と言っても、ほとんどの高齢者はそんな楽しみはできない訳だが。

そうそう、酢味でもう一つビックリさせられたのは、〆鯖のグラタン。どうなんだろうか。著者の方によれば、ホワイトソースと抜群の相性だそうだが。
そうそう、秋刀魚のバター焼も美味しいそうである。おっと、忘れずに付け加えると鯵の干物も。
うーむ。
青魚系の脂とバターはバッテイングしないという評価なのだが、にわかに信じがたし。秋刀魚が痩せてきた頃合に試してみるとするか。

と言う事で、楽しい本である。

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