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2004.2.24 |
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日本にハブ空港なし…海運とは違い、国際航空貨物については、流石に、出超である。(1)これがいつまで続くかは疑問である。 高付加価値の商品で戦う時代に入ってきたから、便利で廉価な航空貨物サービスが重要になる。初期はナショナルフラッグで始まるが、次第に経済原則が貫かれることになろう。 輸送量が増えるに従って、海運同様、低コストで提供する国の企業が優位になることは間違いない。 その観点では、海外と合同するような抜本策をうたない限り、日本企業はどうみても競争劣位から抜けだせまい。 特に、アジア地区は、大規模な拠点が整っている。どこも、取扱量が順調に伸びており、この地域の航空貨物ネットワーク化が進んでいる。(2) そのため、物流のハブ空港になるべく、香港、浦東(上海)、仁川/金浦(韓国)、チャンギ(シンガポール)が熾烈な競争を繰り広げている。近代的で、高効率の仕組みが取り入れられている。(3) このなかで、異質なのが日本である。議論だけはされているが、効果ありそうな施策はなにも登場しない。 日本の空港のコストパフォーマンスの悪さは、すでにとびぬけており、ほとんど競争にならない。独占状態なので、貨物取扱量は多いが、使わずに済ませる方策が見つかれば没落は確実である。なにせ、「国際的に高い水準にある着陸料の大幅な低減までは期待できない」状態なのだ。(4) これでは、海運同様、日本にはハブ空港はできまい。アジアのハブ空港からの国際線輸送ルートと、直行便の並存状況になる訳だ。要するに、アジアのローカル空港になるのである。 日本国内の各空港は、それぞれ独自の方針で、アジアのハブに結びつくしかあるまい。これを避ける地域は衰退することになろう。 (1) http://www2.boj.or.jp/dlong/bs/data/bp003sr1.txt (2) ICAOデータ (3) 例:仁川空港拡張計画 http://www.airport.or.kr/Jpn/helper/news_detail.jsp?gubun=h&id=14 (4) http://www.jal.jp/corporation/key08/key_0.html 「政治経済学」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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