表紙 目次 | ■ 分類の考え方 2015.10.4 ■ 現生人類への分岐シナリオ 細かなことに目をやっていると、全体像がわからなくなってくるので、進化の分岐シナリオ"全巻"を描いてみることにした。 情報が欠乏している箇所も少なくないし、素人には理解できない解説もあったりするので、気になったりすればキリが無い、おかしな部分も容認して、なんとか全体像に漕ぎつけないと。 そのためには、勝手に編纂し、分類名も自分でわかるように変える必要があろう。言うまでも無いが、そんなものは専門家からすれば唾棄すべきモノ以外のなにものでもない。 しかし、それは独創性を生み出すたまの思惟活動と似ており、お勧めしたい作業である。 要するに、2段階で頭を使うだけの話。納得できるレベルまでは、なるたけ広く情報に接して、分析的感覚での正確性追求する。しかし、適当な所でそれに見切りをつけ、今度は概念的に把握でくるように頭を使う。スムースな展開になるようにシナリオを作るということ。 そんな作業をすれば、たとえ一知半解的であっても、それなりにわかった気になるもの。以下は、その一例。(説明文を欠くが、流れはわかるのでは。澱んでいるように感じる箇所はいい加減にまとめた結果。) ホモ族-サピエンス(現生人類) ┼├──[化石]ホモ族-サピエンス(クロマニョン人) ┼│ ┼├──[化石]ホモ族-ネアンデルターレンシス ┼├┬─[化石]ホモ族-エレクトゥス ┼│└─[化石]ホモ族-フローシエンシス ┼│┌─[化石]ホモ族-ハビリス ┼││↑大脳拡大型 ┼<出アフリカ> ┼││┼ ┼│├─[化石]ホモ族-ナレディ・・・(大脳縮小型?) ┼││↑常時直立歩行力実現 ┼│├─[化石]アウストラピテクス族 ┼├┘ ┼│↑<華奢型> ┼├──[化石]頑丈型原人 ┼├──[化石]サハラ以南アフリカ型原人 ┼├──[化石]大型脳原人 ┼├──[化石]古代型直立原人 ┼│ ┼│↑脱森林猿的人類(人間類) ┼│ ┼├────[→6Mya]チンパンジー ┼│ ┼├────[→8Mya]ゴリラ ┼│ ┼├────[→17Mya]オランウータン ┼│↑<歩行猿(広義のヒト)類> ┼│ ┼├────[→20Mya]テナガザル ┼│↑<無尾猿類> ┼│ ┼│┼┼┌─オナガザル(ニホンザル、ヒヒ、テングザル) ┼├──┤ ┼│┼┼└─コロブス ┼│→<狭鼻猿類>@ユーラシア大陸 ┼│ ┼│┼┼┌サキ ┼├──┤ ┼│┼┼│┌クモザル ┼│┼┼└┤ ┼│┼┼┼└オマキザル ┼│→<広鼻猿類>@中米,南米 ┼│↑<真猿類> ┼│ ┼├────メガネザル ┼│→<直鼻猿類> ┼│ ┼│┼┼┌─キツネザル(or レムール),アイアイ ┼├──┤ ┼│┼┼└─ロリス,ガラゴ ┼│→<曲鼻原猿類> ┼│ ┼│↑手技活用猿(霊長)類 ┼│ ┼├────ヒヨケザル ┼│→<皮翼飛翔移動原猿類> ┼│ ┼├────ツパイ ┼│→<登攀木鼠類> ┼│↑<樹上棲獣類>前方立体視+握り手指構造 ┼│ ┼│┼┼┌─ウサギ(重歯類) ┼├──┤ ┼│┼┼└─ネズミ(単歯類) ┼│→<齧歯/グリレス類> ┼│ ┼├────北半球ローラシア大陸獣類 ┼│┼┼┼┼(馬,牛/河馬/鯨,犬/猫,土竜,蝙蝠) ┼↑北方獣類 ┼ →アフリカ獣類 ┼ →異節類@南米起源(被甲、有毛) ┼│ ┼├────[化石]エオマイア/Eomaia/始祖獣@125Mya ┼│↑<真獣類> ┼│ ┼├────有袋類 ┼│ ┼│↑哺乳型(胎生脱卵) ┼│ ┼├────カモノハシ(単孔類) ┼│ ┼├────[化石]ハドロコディウム/Hadrocodium ┼├────[化石]アデロバシレウス/Adelobasileus ┼├────[化石]モルガヌコドン/Morganucodon ┼│↑【哺乳類形】 ┼├────[化石]キノドン/Cynodont "dog teeth" ┼│↑【真正獣歯】 ┼├────[化石]テロケファルス ┼├────[化石]ゴルゴノプス ┼│↑【獣歯】・・・臼歯+犬歯+門歯 ┼├────[化石]「双牙」ディキノドン/Dicynodon ┼├────[化石]「恐頭」ディノケファルス類 ┼│↑【異歯】 ┼├────[化石]ビアルモスクス/Biarmosuchus ┼│↑【獣弓】・・・肉食維持 ┼├────[化石]カセア/Casea ┼├────[化石]アーケオシリス/Archaeothyris ┼│↑【盤竜】・・・草食化へ ┼│↑【単弓】・・・哺乳類型爬虫類 (顎力強化) ┼├────爬虫類【竜弓】昔蜥蜴,有鱗,亀,鰐,恐竜 ┼│┼┼┼┼┼└鳥類【双弓】<羽手動物> ┼├────[化石]カシネリア/Casineria ┼│↑<耐乾燥羊膜卵型> (完全無鰓化) ┼│ ┼├┬───両生類 ┼│└───無足化類 ┼│ ┼│↑四足動物(陸上棲化) ┼│ ┼├────肺魚類 ┼│ ↑肺呼吸=水陸両棲可能化 ┼├────シーラカンス(総鰭類) ┼│ ↑肉鰭足化 ┼├────条鰭魚類 ┼│ ↑硬骨化 ┼├────[化石]棘魚 ┼│ ↑真口化 ┼├┬───ギンザメ,サメ,エイ(軟骨魚類) ┼│└───[化石]板皮 ┼│ ↑有顎化 ┼├────[化石]錐歯,翼甲,甲皮 ┼│ ↑歯&鎧 ┼├┬───ヌタウナギ(円口類) ┼│└───ヤツメウナギ ┼│ ┼│↑脊椎動物 ┼│ ┼├────ホヤ(尾索動物) ┼│ →準脊索神経系 ┼│ ┼│┼┼┌─ナメクジウオ(頭索動物) ┼├──┤ ┼│┼┼└─ヒトデ,ウニ,ナマコ(棘皮動物) ┼│ ┼├────珍渦虫動物 ┼│ →散在神経系 ┼│↑<後口発生動物>(原口肛門化) ┼│ ┼│ →<前口動物> ┼├────冠輪(軟体動物,等)、線形、有爪、 ┼│┼┼┼┼┼節足(昆虫,等)動物 ┼│↑<上下[背腹]軸形成=左右相称動物> ┼│ ┼├────サンゴ,クラゲ(刺胞動物) ┼│ →<放射相称動物> ┼│↑<萌芽的筋肉組織+視覚蛋白> ┼│ ┼├────海綿動物 ┼│ →(固着型無神経組織) ┼│ ┼├────クシクラゲ(有櫛動物) ┼│ →(触手面/咽頭面登場) ┼│↑<浮遊性動物> ┼│ ┼│↑多細胞動物化(細胞膜喪失) ┼│ ┼├────葉緑体共生特殊動物 ┼│ ┼├────黴/茸/酵母類<菌類> ┼│┼┼→キチン質化 ┼│ ┼├────仮足的アメーバ・粘菌類 ┼│↑後方1本鞭毛型単細胞 ┼│ ┼│↑細胞不定型化 ┼│┼┼┌─捕食型単細胞繊毛動物(ソウリムシ) ┼├──┤<原生動物> ┼│┼┼└─緑虫植物 ┼│↑ミトコンドリア非板状化 ┼│┼┼┼┌緑色植物(陸上植物+水草/海草、緑藻) ┼│┼┼┌┤ ┼│┼┼│└紅藻 ┼├──┤ ┼│┼┼└─灰色藻 ┼│ ┼│↑<真核細胞生物> ┼│↑有核/ミトコンドリア保有(他細胞取り込み) ┼│↓無核/ミトコンドリア欠落 ┼│ ┼├───<古細菌> ┼│┼┼┼┼(メタン菌、好熱菌、好酸菌、好塩基菌) ┼│┼┼→柔軟な細胞膜化 ┼│ <真正細菌> ┼├───従属栄養細菌類 ┼├───独立栄養細菌類 ┼│┼┼┼┼(鉄/燐サイクル,光合成酸素発生/非発生,硫酸還元,メタン発生) ┼│↑細胞璧形成+染色体完成 ┼│ ┼= ┼│ <五里霧中域> ┼├───DNAゲノム型増殖生物 ┼├───RNAゲノム型増殖生物 ┼├───非核酸型増殖生物 ┼│ 【始原生命体】 (関連頁) 動植物分岐を想像すると[2014.12.8] (参考) "Tree of Life"[→],[→] (C) 2015 RandDManagement.com |