表紙 目次 | ■ 分類の考え方 2015.12.8 ■ 植物とは 苔を植物と見なすなら車軸藻も入れたくなる。 生物全体のなかでの位置付けがわかり易いというなら、植物という用語は止めて、緑色海藻を含む緑色植物類とするのがベスト。もちろん、赤色植物類、灰色植物類も設定することになる。 → "「藻」だらけなので生物分類は難物"[2015.3.5] 分岐状況が随分と色々とわかって来たようで、ようやく何がそれぞれの進化の引き金になったのか推定ができるようになってきた。今後が楽しみである。 ┌─真性細菌類 ┤┼┼┼「藍藻(葉緑体)」 │┼┼┼↓ │┼┌■葉緑体だらけの群[代表:植物] │┌┤ ││├■葉緑体は例外の群[代表:動物] ││├■ミトコンドリア欠落もある古生物的な群 ││└■その他特殊 └┤ ┼└始原(古)細菌類・・・葉緑体は無い。 ┼┼┼┼(真性細菌を取り込める柔軟体制タイプ) 上記の「■」に着目すれば、「S-A-R」と「植物類」の2分系譜になる。 ■ →「S-A-R」 ↓ 「植物類」【藍藻[シアノバクテリア]葉緑体共生】 │ │┌─■灰色植物類■・・・膜残滓有 └┤ ┼│┌■赤色植物類■ ┼││ (紅藻,クリプト藻,ハプト藻,不等毛類) ┼││↑【非遊泳】 ┼└┤ ┼┼│↓【遊泳】 ┼┼└■緑色植物類■ ┼┼┼┼┼│ ┼┌───┘ ┼│ ┼├─【原始藻系/プラシノ藻類】・・・単細胞性遊泳(鞭毛)非群体 ┌┴┐ │┼├【海藻系/アオサ類】 │┼│┼┼ ⇒[湖水化残存]毬藻 │┼│ │┼├【特殊系】トレボウキシア藻 │┼│┼┼ 地衣類共生藻,気生藻類 │┼│ │┼└【真正緑藻系】 │┼┼┼<眼点遊泳> │┼┼┼ 大髭回/ボルボックス・・・細胞群体 │┼┼┼ クラミドモナス │┼┼┼<浮遊> │┼┼┼ 勲章藻 │┼┼┼ 筏藻 │┼┼┼<付着(糸状群体)> │┼┼┼ 鞘深泥 │┼┼┼ カエトフォラ ↓ ┌─────車軸藻 ┤┌────コレオケーテ・・・多細胞 └┤┌───接合藻(青深泥,星深泥,鼓藻,三日月藻)・・・単細胞 ┼││↑【無胞子体(配偶体のみ)】 ┼└┤ ┼┼│↓【有胚】・・・真陸上植物 ┼┼│┼┼┌─苔 ┼┼│┼┌┤ ┼┼│┼│└─蘚 ┼┼│┼│↑【導束/ハイドロイド】 ┼┼│┌┤ ┼┼│││↓【擬似維管束】 ┼┼││└──角苔・・・葉状体 ┼┼││↑【非分岐胞子体】 ┼┼└┤ ┼┼┼│↓【分岐胞子体】・・・前駆導管形成 ┼┼┼│┌───ライニー・チャート化石植物群・・・導管、二叉分岐 ┼┼┼││ (ホルネオフィトン,アグラオフィトン) ┼┼┼└┤ ┼┼┼┼│↓【肥厚仮導管】 ┼┼┼┼│ ┼┼┼┼│┼┌─[化石]ゾステロフィルム ┼┼┼┼│┌┤ ┼┼┼┼││└──<小葉類> ┼┼┼┼││┼┼┼┼○日陰蔓 ┼┼┼┼││┼┼┼┼○[化石]鱗木 ┼┼┼┼││┼┼┼┼ 岩檜葉 ┼┼┼┼││┼┼┼┼ 水韮 ┼┼┼┼└┤ ┼┼┼┼┼│↓【導管】・・・真葉 ┼┼┼┼┼│ ┼┼┼┼┼│┌──[化石]トリメロフィトン ┼┼┼┼┼└┤ ┼┼┼┼┼┼│┌─<大葉類> ┼┼┼┼┼┼││┼┼○[化石]クラドキシロン ┼┼┼┼┼┼││┼┼○[化石]コエノプテリディウム ┼┼┼┼┼┼││┼┼○ ┼┼┼┼┼┼││┼┼ 松葉蘭・・・裸茎/無葉 ┼┼┼┼┼┼││┼┼ 犬南郭蘭 ┼┼┼┼┼┼││┼┼ 花鑢[ハナヤスリ] ┼┼┼┼┼┼││┼┼○有節系 ┼┼┼┼┼┼││┼┼ 竜鱗[リュウビンタイ] ┼┼┼┼┼┼││┼┼ [化石]廬木 ┼┼┼┼┼┼││┼┼ 木賊・・・楔葉 ┼┼┼┼┼┼││┼┼○薄曩羊歯 ┼┼┼┼┼┼││┼┼ 薇[ゼンマイ] ┼┼┼┼┼┼││┼┼ 苔忍 ┼┼┼┼┼┼││┼┼ 裏白 ┼┼┼┼┼┼││┼┼ 房羊歯 ┼┼┼┼┼┼││┼┼ 山椒藻・・・水生 ┼┼┼┼┼┼││┼┼ 桫欏[ヘゴ]・・・木生 ┼┼┼┼┼┼││┼┼ 裏星 ┼┼┼┼┼┼└┤ ┼┼┼┼┼┼┼│↓【本格導管】・・・木質化二次組織 ┼┼┼┼┼┼┼│ ┼┼┼┼┼┼┼│┌─前裸子植物/アルカエオプテリス ┼┼┼┼┼┼┼││ ・・・前胚=♀胞子 前花粉=♂胞子 ┼┼┼┼┼┼┼└┤ ┼┼┼┼┼┼┼┼│↓【種子】・・・♀胞子非放散親体内化 ┼┼┼┼┼┼┼┼│ ┼┼┼┼┼┼┼┼│┌─裸子植物 ┼┼┼┼┼┼┼┼││ (蘇鉄,銀杏,松,グネツム) ┼┼┼┼┼┼┼┼└┤ ┼┼┼┼┼┼┼┼┼│↓【果実(子房内胚珠)】 ┼┼┼┼┼┼┼┼┼└──被子植物 (参照) "Phylogeny of land plants 陸上植物の系統" 2015年9月18日@植物発生進化学:読む植物図鑑 by Mitsuyasu Hasebe (C) 2015 RandDManagement.com |