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節足動物

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■■■ 2018年1月11日 ■■■

だんごむし …

等脚系についてこまごまと見ることにした切欠をつくってくれたのは、をご自分当たっておられる虫愛ずるお方のブログ"だんだんダンゴムシ"。かなりの論文がフリーで讀めるようになると、ご自分の頭で考えての発言が増えるようになり、嬉しいこと。当然ながら、ところどころに潜む"愚"も感じる訳で、それを素直に表現されているので親近感が持てる。

ただ、そんなことができるということは・・・。
ともあれ、続けて頂けるように願うしかない。

マ、内容もさることながら、「段々団子虫」という心情を一言で表したタイトルの秀逸さに一本とられ、読んでしまったというのが正直なところ。普通なら、読者集めを考えると、例えば、「ダンダンダダダン、ダンゴ虫」となったりするもの。

そう言っても、おわかりになれない場合もあるので、参考情報をお届けしておこう。・・・

団子虫はまごうかたなき幼児のアイドル。今や絵本は花盛り。
ダンゴロゴロちゃん だんごむしのダディダンダン ととととだんごむし てとてとだんごむし ダンゴムシの親子 まるちゃん、たびにでる ダンゴムシだんごろう-たびのおわり- ゆめみるダンゴムシ まるまる ころちゃんはだんごむし 紙芝居だんごむしのころちゃん だんごむしそらをとぶ だんごむしうみへいく だんごむしと恐竜のレプトぼうや ダンゴムシのコロリンコくん

もちろん、学習本も。
かんさつ名人になろう!だんごむし かがやくいのちダンゴムシ 落ち葉の下の生き物 うみのダンゴムシ・やまのダンゴムシ ダンゴムシみつけたよ ダンゴムシはだんご好き?―ユウくんはむし探偵 ダンゴムシ(やあ! 出会えたね 1) ぼく、だんごむし まるまるだんごむし うまれたよ!ダンゴムシ ダンゴムシ育てて、しらべる

まだまだ。
図鑑もあるゾ。こちらの書名は味気無しなので割愛させて頂こう。
幼児卒業者向けもある。大人臭本は欲しくてたまらなくなる筈だ。なかでも圧巻の一冊はコレか。
奥山風太郎&みのじ:「ダンゴムシの本 まるまる一冊だんごむしガイド〜探し方、飼い方、生態まで」DDU BOOKS 2013年(表紙には12種類の団子化したダンゴムシの正面写真)

八重山諸島のフィギュアでも、西表山猫、冠鷲、八重山セマル箱亀、与那国木登蜥蜴、鼬鮫といった錚々たる連中に伍して、縁反[フチゾリ]熱帯腰広団子虫が選ばれている位だ。

昆虫的な扱いと言ってよいだろう。マ、甲殻類としては異端の陸上棲息種だし、昆虫とは、汎甲殻類と呼ぶべき存在でもあるから、悪くない扱いといえよう。

ただ、団子虫の概念をどう扱っているのかは気になるところ。(学習本では"ワラジムシの仲間"として記載するのだろうが、この分野の分類はゴタゴタ感濃厚なので。)
と言うのは、一般的には団子虫+草鞋虫+鮒虫を一括しているからだ。(但し、残念なことに、この名称と分類上の仕訳の仕切りが一致していない。)

この3舎は、素人から見ても節足動物としてのボディプランでは十四脚(六脚の昆虫、十脚の蝦蟹と並ぶ集合。)の同一カテゴリーに属していることがわかるので、お仲間と頭ではわかるが、印象的には相当に違う連中というのがいつわらざる感覚。
[頭部:全1節] 触角2 口 目
       体節が融合した可能性大
[胸部:全7節] 各1対胸脚
       等脚。十四脚。
       脚の先はつかむのに適した形態の筈。
[腹部:全5節] 腹肢
       呼吸用菅に変異(擬似気管)
       極めて細い体節で尾部に連続
[尾部:全1節] 小さいが1対の尾肢

そして、3つに分けることになるので、陸棲の違いに注目して、こんな見方を導入することになろう。はっきり書いていない記述が多いものの。
 【棲息】…海中域→海域際→海沿地→内陸地
 【種類】…___→船_虫→草鞋虫→団子虫
 【尾肢】…明_瞭→針突出→小突起→見にくい


ただ、こんな風な視点で眺めると、小生的な直観でしかないが、鮒虫は見かけは陸棲種でも、躯体の実態は海中棲となんらかわらないのではという気がしてくる。[→2007.12.21]
食性で岩上でガサゴソと集団化するのだとは思うが、浴びた潮の飛沫を皆で保とうという社会的ルールを遵守している可能性もあろう。体内に海水を貯めることができるような構造がある筈で、"真"の陸棲のように、湿気で生きることは無理だと思う。つまり、"真"の陸棲は溺れるような生物になってしまったということ。海水飛沫帯棲と陸上棲の間には、構造的にかなりの跳躍があるのでは。想像にすぎぬが。

(フナムシの写真) (C) ミュール 「くーまるウォッチング」 http://dango64jp.starrypages.net/karada.html
(参考) 「だんだんダンゴムシ」http://isopoda.cocolog-nifty.com/blog/


 等脚Isopoda
草鞋虫[ワラジムシ]Oniscidea
 (Diplocheta)
 -Ligiidae
  ○Ligia・・・フナムシ
   船虫(exotica)
   琉球船虫(ryukyuensis)
   "common" Sea slater(oceanica)
   Mangrove sea slater(hawaiiensis)
   Rock louse(occidentalis)
  ○Ligidium・・・ヒメフナムシ
   姫船虫(japonicum)…釣餌や実験生物として有名
 (Holoverticata)
 --
 -Tylidae
  ○Tylos・・・ハマダンゴムシ
   浜団子虫(granuliferus)…日本在来種
 --
 -Trichoniscidaeナガワラジムシ
  ○Trichoniscus
   "common" Pygmy woodlouse(pusillus)
 --
 -Alloniscidae
 -Armadillidaeコシビロダンゴムシ…日本在来種
    …丸くなる。
  ○Spherillo or Venezillo・・・カガホソコシビロダンゴムシ
   背黒腰広団子虫(dorsalis)
   東京腰広団子虫(obscurus)
  ○Cubaris・・・ネッタイコシビロダンゴムシ
   縁反[フチゾリ]熱帯腰広団子虫(iriomotensis)@沖縄
    …丸くならず、伏せる。
  ○Hybodillo・・・コブコシビロダンゴムシ
 -Armadillidiidae (pill bug)
  ○Armadillidium・・・オカダンゴムシ
   鼻高団子虫(nasatum)
    …丸くはなるが、歪んだ形。
   オカ団子虫(vulgare)…渡来種(グローバルタイプ)
    …丸くなる。
 -Detonidae
 -Olibrinidaeヒゲナガワラジムシ
    …丸くならない。
  ○Olibrinus
   細鬚長草鞋虫(elongatus)
 -Oniscidaeホンワラジムシ
 -Philosciidaeヒメワラジムシ
    …丸くならない。
  ○Burmoniscus・・・トゲモリワラジムシ
   (kathmandius)
  ○Littorophiloscia
   日本緋色草鞋虫(nipponensi)
 -Porcellionidae
  ○Porcellionides
   細草鞋虫(pruinosus)
  ○Porcellio
   草鞋虫(brscaber)
   熊草鞋虫(laevis)
   帯草鞋虫(dilatatus)
 -Scyphacidae
  ○Quelpartoniscus
   日本海辺草鞋虫(nipponensis)
  ○Scyphax・・・ウミベワラジムシ@海岸飛沫帯
    …丸くならない。
 -Trachelipidaeハヤシワラジムシ or トウヨウワラジムシ
    …丸くならない。

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