表紙 目次 | 魚の話 2018年2月10日 いさごはぜ の話⏳ 鯊眺め イサゴの浜を 想い出し黒砂底の鯊だろうか。 【鬚鯊、等が所属する《Gobiinae》グループ】<熱帯棲分志向>"本流"に所属する欧州真鯊ならぬ、欧州ダボ鯊こと、"コモンゴビー"を取り上げたが、[→]その眼から見るとインドパシフィックではどの魚種があたるのだろうか。 名称的には、小生はこちらを推したい。 黒砂[イサゴ]鯊 インドパシフィクに広く分布する鯊だからである。熱帯系であるから、流石に国内では種子島辺りまでのようだ。もちろん、海岸から河口の汽水域まで、砂泥底では珍しくもない魚である。 欧州的には鯉系の髭小魚"コモンバーベル"似の鯊である。 黒砂と表記したが、石子の音便言葉ではないのかネと違和感を覚える方もおられよう。それに、辞書には砂子と記載してあることが多いし。 しかし、そうすると、スナゴハゼと混同するので、避けたい。そちらは、【真鯊、等が所属する《Gobionellinae》グループ】<北方淡水進出志向>。(Pseudogobius属)[真砂鯊/小口擬鰕虎魚(masago), 砂子鯊/爪哇擬鰕虎魚(javanicus)[→]] それに、棲息域が重複しているから、紛らわしくなってしまう。 尚、外見上、真砂鯊とどこが違うかといえば、第1背鰭下方の黒色斜線と尾鰭基底にY字形の黒色斑だという。 オット、同一文字を避けるために"黒砂"としたと思われてもこまるので、説明しておこう。・・・ 佐賀関と佐田岬に挟まれる海は豊予海峡(豊後水道)と呼ばれている。近年は関鯖で有名な地だが、この底には海底山脈が走っている。それもあって、潮流が速く複雑になるので航行の難所である。 「古事記」における、瓊瓊杵尊の曾孫で初代天皇となる神倭伊波礼比古命が通った速吸門と考えられている。それ以上の詳細は記載されていないが、祓戸神を祀った、早吸日女神社@佐賀関の縁起には、詳細が伝わっている。命の船が佐賀関に到着したものの、余りに波浪が激しく、停留できなかったという。そこに、大蛸が現れ、護持していた神剣を献上した言う。受領は、海女の黒砂(イサゴ)真砂(マサゴ)姉妹が当たったが、命を捨てることになってしまい、この地の航行安全の神となったとの伝承がある。[@黒ケ浜 姉妹岩由来書] 【鬚鯊、等が所属する《Gobiinae》グループ】 <熱帯棲分志向>"本流" → 「はぜ 全体像」 〇Gobiopsis・・・イサゴハゼ類[barbelgoby] 黒砂[イサゴ]鯊/Patch-work barbelgoby(arenaria) 鞍掛鯊/Five-band barbelgoby(quinquecincta) 化け黒砂鯊(namnas)@宮崎県都井岬沖 水深101m Narrow-nape barbelgoby(angustifrons) New Zealand barbelgoby(atrata) Bravo's barbelgoby(bravoi) Checkered barbelgoby(canalis) Long-jaw barbelgoby(macrostoma) Striped barbelgoby(malekulae) Snake-head barbelgoby(pinto) Springer's barbelgoby(springeri) Woods' barbelgoby(woodsi) (exigua) (liolepis) (namnas) (uranophilu) 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2018 RandDManagement.com |