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魚の話  2018年2月14日

べたはぜ の話

 砂底に ベタと貼りつき 一直線
特殊な体躯形態と言えよう。

鰭を考えなければ、5cm程度の鰻の身体を伸ばしてから潰して扁平にさせたような形の鯊がいる。相模湾辺りの底引き網に入ってきたりするようだから、多聞、深度15m程度の砂泥地に棲息しているのだろう。
  ベタ鯊

刺青鯊群[→]のようなReefgobyが棲息する深度と同レベルであるから、<熱帯域棲分志向>グループらしさは多少は感じさせるものの、写真の体形からすると、擬似的鯊のダーツ型体躯類に属する種の類縁的な印象を与える。
そちらは、穴子や鰻のような長身的な形態であり、扁平型としては短冊鯊とその類縁種。
Ribbon gobyと呼ばれる連中だ。[→]

特に、ベタ鯊の近縁である"Imperial goby"と命名された献名種は尾鰭が大きく、棒のように長身なので、見るからにダーツスタイルである。
[→Photo by Jack Randall@(C) FishWisePro(www.fishwisepro.com/pics/JPG/001414F000024W000002.jpg)]
底魚がこのような体形である必然性は考えにくいが、はたしてどのような生活を送っているものやら。

【鬚鯊、等が所属する《Gobiinae》グループ】
 <熱帯棲分志向>"本流"  → 「はぜ 全体像」
 〇Platygobiopsis・・・ベタハゼ類[Dorso-ventrally flattened gobiid fish]
  ベタ鯊(tansei)@日本沿岸
  -/明仁扁眼鰕虎魚/Imperial goby(akihito)@インドネシア
  (dispar)

(参照) Muneo Okiyama:"Platygobiopsis tansei, a New Species of Dorso-ventrally Flattened Gobiid Fish from Southern Japan" Bull. Natl. Mus. Nat. Sci., Ser. A, Suppl. 2, 2008

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