表紙 目次 | 尾索動物の話 2018年4月12日 Sea grape の話海葡萄と言えば沖縄料理に登場する海藻。括れ蔦、あるいはシー・キャビアとも呼ぶが。[→]一方、英語圏では、ホンダワラを指す。[→] 場合によっては、烏賊の卵だったりするが。 辞書には掲載されていないが、海鞘にもそんな名前の種がある。 🍇 一房の 葡萄と言えば 家族なり 深海系。 Sea grape グミ的な様相で、日本的なブドウの実イメージとは合わないところがある。 類縁らしき種は色々あるらしい。 寒天の 玉が卵で 無いものも 漁民には、時に、底曳網のなかに入ってくることで知られているブヨブヨ玉がある。それこそ巨峰から野葡萄の大きさまでバラバラと入ってくるらしい。大量のこともあり、嫌われている。どうせ烏賊の卵だろうとみなされるが、海鞘なのである。 寒天海鞘 北大西洋棲息種にも触れておこう。お洒落な五番街からやって来たとでも言いたげな名前の種。 🌃 何処にも ウォール街の 子分在り 移入種として世界に広がっているようだ。 マンハッタン海鞘 半透明な4cmほどの球形の生物だが、港湾において自己主張が目立つ。というか、付着する場所が人工構造物なのである。当然ながら、東京湾や大阪湾でも見つかっている。 さて、代表種だが、分類学のルールでの見方にはさっぱり興味が湧かないので、自己流でいくと"袋"海鞘か。 深海に棲む特殊な種という感じで。 👝 深い海 嚢中には 限(キ)り在りか 比較的登場することが多い種といえばコレ。 渚袋海鞘 何故かと言えば、幼生に尾が無いのである。海鞘の仲間はオタマジャクシ型の有尾幼生時代があるからこそ、尾索動物とされているというのに。 ついでながら、前述のSea grapeはもちろん有尾幼生タイプだが、無尾幼生タイプのそっくりさんが存在するという。別種とされるが、条件によってはそうなったりするような気もする。 【尾索動物/Urochordata or Tunicate】 ┼┼┼◆海鞘[ホヤ]Ascidians ┼┼┼《Stolidobranchia》 ┼┼┼-Molgulidae (or Hexacrobylidae) ┼┼┼┼○Eugyra・・・カンテンボヤ類 ┼┼┼┼┼寒天海鞘(glutinans) ┼┼┼┼○Molgula・・・フクロボヤ類 ┼┼┼┼┼渚袋海鞘(tectiformis) ┼┼┼┼┼裳裾袋海鞘(hozawai) ┼┼┼┼┼杓子海鞘(redikorzevi) ┼┼┼┼┼マンハッタン海鞘(manhattensis)…本邦移入種 ┼┼┼┼┼Sea grape(oculata)…有尾幼生 ┼┼┼┼┼(occulta)…無尾幼生 ┼┼┼┼○Molguloides ┼┼┼┼○Pareugyrioides ┼┼┼-Pyuridae ┼┼┼┼┼: (分類参照) ママでなく、素人が改編 JODC(日本海洋データセンター)GODAC/JAMSTEC 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2018 RandDManagement.com |