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2005.10.20
 
 


紅茶のこれから…

日本市場の紅茶ブランド例 [注意:正確ではない]
タイプ ブランド
紅茶業者










(YORKSHIRE)

アイルランド






TWININGS, 1706
FORTNUM & MASON, 1707
JACKSONS, 1800頃
MELROSE'S TEA, 1812
ASHBYS, 1850
TETLEY, 1950頃
RIDGEWAYS, 1950頃
BROOKE BOND, 1869
LIPTON, 1871
AHMAD, 1930頃
SIR WINSTON
BETTYS AND TAYLORS OF HARROGATE
PICKWICK, 1753
BEWLEY'S, 1835
BETJEMAN & BARTON, 1919
RONNEFELDT, 1823
NITTOH, 1927
KOBE, 1961本格化
G.H.FORD TEA, 1909
R.C.FIGELOW, 1950頃
紅茶ブテーク








スエーデン
オーストラリア






CLLIPPER
WHITTARD OF CHELSEA
TIPTREE(jam)
THEIER[LEPICIER]
MARIAGE FRERES
AVEC PLAISIR
ST.DALFOUR(orgnic)
LE PALAIS DES THES, 1987
NINA'S, 1997
LINDQVIST OF SWEDEN TEA(flavour)
KOALA TEA, 1995(herb)
TEEJ, 1985
LAWLEYS TEA
KAREL CAPEK, 1987
TEA SPOT, 1998(coffee maker)
CHA NO YU, 2000
SHIBA'S
日本茶 ITOEN TEA GARDEN
TEA. PI. O.
ハーブ ICHARIS SEIJO
PARADISE FARM
コーヒー CAPITAL
KOHINOOR
ANGE, 2002
陶磁器



デンマーク
NORITAKE TEA
WEDGWOOD
ROYAL DOULTON
MINTON TEA
ROYAL COPENHAGEN
デパート
スーパー





KINOKUNIYA
SEIJO ISHII
QUEENCHATEAU
CHARIS SEIJO
HARRODS
食材








FAUCHON
DALLOYAU
HEDIARD
COQUELIN AINE
BENOIST
PECK
DALLMAYR
SHINJUKU TAKANO INDIA TEA CENTER
SENBIKIYA
ホテル

(米)
HOTEL OKURA
RIHGA ROYAL HOTEL
THE RITZ-CARLTON
レストラン
オーベルジュ




LENOTRE
LA TOUR DARGENT
TROISGROS
EIKOKUYA(インド料理)
キャラクター ALICE'S ENGLISH TEAS
SNOOPY BY EVERHART
PETER RABBIT
ティールーム
コーヒーショップ








AFTERNOON TEA TEAROOM, 1981
MOZART, 1981
SEIN, 1981
MOTHER LEAF, 1999
KARUIZAWA SELECTION(coffee)
TAKANO
STARBUCKS COFFEE
GLORIA JEAN'S(flavor coffee)
雑貨等 KARAKO(呉服系雑貨店)
MARINA DE BOURBON(服飾雑貨)
LA MAISON D'EPICE(インテリア)
国内産葉 IZUMOKOKUSANKOCHA
KAWANESAN OISHIIKOCHA
SUISHA MURA
特定産地 各国メーカー等、様々
 お茶とは、文化の象徴でもある。

 そのため、偏狭な政権によって抑圧された歴史をもつ。李氏朝鮮や毛沢東は、茶を愉しむ文化を「反体制的」とみなしたのである。

 茶が無いからといって、生活にこまる訳ではないが、極めて重要な商品であることがわかる。
 欧米では、茶貿易を巡って戦争まで引き起こされたくらいだ。
  → 「お茶の歴史をふり返る 」 (2005年10月19日)

 それでは、世界に広がっている紅茶文化はどうなっているかというと、様々な見方があり意見は分かれるようだ。

 緑茶とは違うとはいえ、健康な生活に寄与する飲料と見る人もいれば、様々な味と香りのバラエティを愉しむ嗜好飲料と考える人もいる。
 一方、飲料と言うより、ライフスタイルの一部としての地位が高まり、薀蓄を傾ける対象となったり、情緒を楽しむ道具となっていると語る人もいる。

 国によって、文化は大きく違うから、経済がグローバル化していても、全体像を捕らえるのはなかなか難しそうである。

 ただ、これだけ色々な意見があるということは、この分野は、掘り返せば、様々なビジネスチャンスが眠っている分野ということだろう。

 そこで、日本市場では、紅茶のブランドがどうなっているか、わかり易そうな本(1)を選び、ざっと眺めてみることにした。

 最新データではないが、掲載されているブランドの一部を整理してみたのが右表である。

 耳にするブランドが大半だが、これほど流通しているとは思わなかった。世の流れとはいえ、ブランド競争は激しそうである。

 さあ、これをどう見るか。

 一般論でいえば、この手の産業は、それぞれの産地の農産物が、都会に販売網を広げることで発展してきた歴史を持つ。
 そのうち工業化に成功して、品質を担保しながら大量生産できるようになり、グローバル市場を作りあげることに成功する訳だ。
 そんな流れに乗った企業が今も「紅茶業」として活躍している。当然ながら、グローバル食品企業の傘下企業もある。

 そして、社会が成熟してくると、必然的に高級化の波が訪れる。
 こだわり農産物への回帰が始まる。特定産地品や栽培方法特定品が伸びるのである。

 その観点で眺めてしまうと、栽培地厳選や、特定産地商品の登場に注目しがちだ。
 しかし、大きな流れとしては、そんなことより、お洒落感を訴求しているブランドが増えていると言えそうである。

 寛ぎの時間“ティータイム”が一般化しつつあるのだと思う。
 そうなると、日本の体質からいって、様々な珍しい香りや、愉しげなコンセプトが色々と試されそうだ。
 おそらく、そんな要望に上手く応えるブランドが伸びていくだろう。

 と言うより、“ティータイム”を愉しむ新しい流れをつくったブランドがリーダーになっていくのだと思う。

 そうだとすれば、新興企業が伸びる余地は大きいし、その一方でブレンド技術を持つ伝統品メーカーも強さを発揮できそうである。後者の場合、“伝統”をお洒落にアレンジすることに成功すれば、一世風靡に繋がる可能性が高いからだ。

 高齢化では世界の先をひた走る日本である。ここから、世界に冠たる紅茶文化が生まれてもおかしくはない。

 --- 参照 ---
(1) 谷口安宏監修「紅茶図鑑 131ブランド800点」日本文芸社 2003年


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