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2008.9.23 |
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香菜の話…なんとまあ えらくつまらぬ ご注文香菜ヌキで ナンプラー無し エスニック料理が定着してきたようだ。 一昔前は、スーパーでは滅多にお目にかかれなかったが、 最近は、大束の香菜が売られていたりする。 作りすぎたのか、ずいぶん安い。 大いに嬉しいのだが、 そうそうタイ風料理ばかり続ける訳にもいかないところが悩みの種。 冷凍できないのが残念至極。 タイ料理に必ず登場するのが、パクチー[Phak-chii]ことコリアンダー[Coriander]。 昔、1週間ほどバンコクのホテルに滞在して、その味の虜になってしまった。 朝の川風に吹かれながら、カフェで、中華粥に入れて食べるも、なかなかのものだった。もっとも、お世辞にも綺麗な川とは呼べないものだったが。 中華街で、腸詰を注文すると、豆板醤と香菜[xiang cai]がついてくるので、その風味は前から知ってはいたのだが、それとは違う、なんとも言えぬ“上質”な芳香を感じたからである。本場ものは違うのだろうか、などと思ってしまった。 暑い気候で、魚や肉の臭みが強いから、これを消すために使う薬味みたいなものと見ていたのだが、どうもそれだけではなさそうである。 ナンプラーと同じで、慣れてしまうと、その得体の知れぬ香りに病みつきになるのだろう。 ところが、日本では、えらく嫌われている。あれだけはご勘弁という人が結構いる。 まあ、昆布や鰹節の香りがとんでしまう位に香りが強いから、その気持ちはわからないでもないが、肉好きでも食べない人がいるから不思議だ。マトンの臭みに比べれば、ずっと軽度だと思うが。 芹科野菜といえば、薄い香りの三つ葉が一番人気だし、日本人は、癖のあるものが苦手なのだろう。 → 「三葉芹」 (2008年6月3日) ウエブをみると、カメムシの悪臭と似ているとの記載ばかりみかけるのも、多分、食べれなくて当然と言いたいためではないか。 小生は、カメムシ君を虐めたことがないので、異臭をじっくり嗅ぐ機会にめぐり合っていないが、本当に香菜の香りと似ているのかね。 もしもそれほどよく似ているなら、「カメムシソウ」となっていたと思うが。 気になるので、「大和本草」(1)を見てみたら、[コエントロ]として登場している。蛮語由来だとか。 和名は「古仁之」だから、平安の頃はコニスと呼ばれて、食べられていたに違いない。当時は魚は膾が主流だから、生臭さ消しに使われたのだろう。 “此物甚臭シテ却テヨク諸臭ヲサル”だという。 --- 参照 --- (1) 「大和本草」 巻五 16頁 http://www.lib.nakamura-u.ac.jp/kaibara/yama/pdf/y05.pdf (カメムシの写真) [Wikipedia] by Sphl http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:KusagiKamemushi.jpg 「食」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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