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2000.5.14 |
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動き始めた栄養科学分野…コレステロール値を低下させる食品添加物が米国で認可され、99年5月にマクニールとユニリーバからマーガリンが発売された。サラダドレッシングは勿論だが、キャンディやアイスクリームにも活用は広がるポテンシャルを持つ大型製品である。といっても、規制で、治療効果や疾病予防の表示はできない。しかし、科学上の生理作用を示すことは全く問題ない。成分が生体機能にどのように影響を与えるかは自由に解説できる。当然ながら、効能暗示が可能だ。 これは、食品分野でのサイエンス競争の前哨戦といえよう。イメージ訴求のマーケティングが変わる兆候だ。 ところが、このような主張は過大視だと反論するマネジメントが多い。 確かに、健康志向は強まってはいるが、大きく変化しているとの証拠はない。しかし、そのような保守的な見方でよいのだろうか。 情報技術の飛躍的進歩で人々のライフスタイルが変わり始めている。当然、リードユーザーも変わる。市場を開いていくのは、情報社会で豊富な知識をにアクセスしている人々になる。こうしたユーザーをどのように獲得するかのスキルを磨くことが、極めて重要ではないのか。 時代の潮流を無視して、準備を怠ればを、流れに取り残されるのではないか。 これからの研究は成分開発だけで終わらない。リードユーザの信頼を獲得できるようなデータを揃える必要ある。 「ビタミンC含有率が高いから唐辛子は素晴らしい」といった訴求で説得などできまい。データを並べるだけでは、ほとんど意味がない。論旨を明瞭にするための科学的データはどのようなものかを熟考し、それに沿った研究成果結果の提起が重要となる。それができないと、マーケティングに役に立たない。技術力には、こうした能力が含まれる。 「消費財産業でも科学技術が武器になる…」へ 技術力検証の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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