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2000.11.5 |
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ロケットエンジン技術競争…ソ連、米、仏についで世界4番目の人工衛星打ち上げに成功し、国産ロケットH-IIが5機連続打ち上げ成功という快挙(N-I以来100%成功)をなしとげ、日本のロケット業界は自信に満ち溢れていた。ところが、5,8号機が98年2月、99年11月と相次いで失敗した。お蔭で、7号機はお蔵入り、H-IIA計画は延期となった。明らかに問題はあるが、大型水素エンジン技術で、日本が大きな遅れをとっていると見るべきではない。 下図はロケットの一覧表だが、「打上能力」上からは米・タイタンIV、仏・アリアンV、日・H-IIAが競争しているように見える。(低軌道用ではなく、静止衛星重量で見た能力)米・タイタンIVは大型で圧倒的力量に見えるが、古い製品であり、水素エンジン化が進んでいないから、先端とは言い難い。(推力がロケットの自重の何倍発揮できるかが重要。原理上、水素エンジンが最適。)H-IIAは実現すれば明らかに世界最先端になる。 現実には、H-IIより大型の水素エンジンを搭載した仏・アリアンVが99年に打ち上げに成功したから、出遅れ感は否めない。しかし、エンジンに関しては、H-IIAクラスの大型ロケットは簡単に実現できないから、エンジンについて大きな技術格差が生じたと見るべきではなかろう。 もともと、H-Iロケットの2段目に搭載した水素エンジンも優れたものだった。発表によれば再着火可能なのである。この時、水素エンジン設計・製造では最先端に踊り出る力量を示したといえよう。後は、地道に技術力を高めていけばよいだけの筈だった。
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