→INDEX ■■■ ジャータカを知る [2019.5.25] ■■■ [76] 菩提樹 気根が目立つ木ということで知られる"ガジュマル"と呼んだ方がわかりやすかろう。菩提樹という名称はどの植物を指すのかわかりにくいところがあるから。 →印度瞑想樹[2015.7.15] 尚、釈尊がその木の下で悟りをひらいたことで知られる印度菩提樹Bodhi tree or Bo-tree/菩提樹はビハール州とハリヤーナー州の州樹。 パーリ語Nigrodha=Banyan treeであるが、一種の尊崇用語にもなっているようだ。 [#12]NIGRODHAMIGA/榕樹鹿譚は、妊娠している牝鹿の命を救うため鹿王が身代わりになり、感動した国王は生き物の殺傷を止める話。この鹿王の名前が"Banyan"。もちろん、前世の釈尊。 [#445]NIGRODHA/尼拘律童子譚では、生まれた子供に、場所名をあて、Nigrodha-Kumāra即ちMaster Banyanと命名した。前世の釈尊である。 当然ながら、ジャータカにBanyan treeは数々登場する。 例えば、[#37]鷓鴣譚は猿、象との年長者決め話だが、各自の生まれた時を示す証拠としてBanyan-treの成長段階が示される。極めてポピュラーな樹木でもあったと言えよう。 ただ、代表例として挙げるならコレか。・・・ [#19]祈願供養譚 とある小さな村の大地主が、村の入口に聳えるBanyan-treeの妖精(fairy)に供犠を約束し、数多くの生き物を殺戮することになった。 そこで、妖精は諭した。 「解脱を求めるなら、 この先の人生を考えてみなさい。」 殺生してまでお供えする行為は、決して賢明で善い行いではない。愚か者のする事と指摘したのである。・・・ 言うまでもなく、前世の釈尊。 →ジャータカ一覧(登場動物) (C) 2019 RandDManagement.com →HOME |