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■■■ 今昔物語集の由来 [2020.12.7] ■■■
[附54] 和気家
素人が古代の話に手を付け始めると、次々と気になることが生まれ、調べ始めるとさらに興味の範囲が拡大し、常識とされていたことが信じられなくなり、そのような説もあることを知ったりたりして、フェチ化することも少ないなさそう。
マ、その気分わからないこともない。

と言うことで、説明にもなっていないが、和気家を取り上げようと思う。

小生の義務教育期は、脱皇国史観の色合いが濃かったのではないかと思うが、それでも和気清麻呂が道教の天皇即位を阻止した話はよく知っている。
中華帝国を真似るが如く、権謀術数・暗殺等々の熾烈な継承権争奪が続いていた時代であることを意味していそうな事件との印象を持ったが、その手の話は聞かされた覚えはない。
その系譜を追ってみようということ。

言うまでもないが、「今昔物語集」には、和気清麻呂も道教も、全く登場していない。

しかし、和気という姓の登場人物は存在している。
果たして、清麻呂と繋がりがあるものか、想像してみるのも一興かと。

浅間社神主和気光時が僧を軽んじた話。・・・
  【本朝仏法部】巻十七本朝 付仏法
     (地蔵菩薩霊験譚+諸菩薩/諸天霊験譚)

  [巻十七#11] 駿河国富士神主帰依地蔵語📖「地蔵菩薩霊験記」

過食症藤原朝成[917年-974年]を医師和気重秀が診断しアドバイス。・・・
  【本朝世俗部】巻二十八本朝 付世俗(滑稽譚)
  [巻二十八#23]三条中納言食水飯語📖肥満

【和気家系譜】
[遠租]鐸比古命/沼滞別命[垂仁天皇皇子]
│  …河内大県高尾山@柏原大県御祭神 多紐細文鏡出土
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[曾孫][租]弟彦王
│ …備前・美作に土着(忍熊王殲滅@和気峠の功で備前藤原へ)
@巨大な前方後円墳が居並ぶ時代の幕開け📖摂津〜河内〜和泉時代
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[吉備](磐梨別)乎麻呂…国造神社御祭神
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[姉]広虫/法均(尼)[730-799年]
[弟]清麻呂[733-799年]
│  …769年宇佐八幡宮神託事件
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[長男]広世[n.a.]
┼┼[n.a.]達男
┼┼┼[四男]磐梨為綱/妙運
┼┼┼┼[五男]真綱[783-846年]
┼┼┼┼│○[六男]仲世[784-852年]
┼┼┼┼△藤原葛野麻呂室
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┼┼┼┼○貞興
┼┼┼┼│○豊永 好道 観光
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┼┼┼┼【和気=半井家租】
┼┼┼┼├┐母:典薬頭宮利名の娘
┼┼┼┼○時雨[899-965年]…侍医 鍼博士 医博士 典薬頭 宇佐使(2回)
┼┼┼┼│○時盛…侍医
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┼┼┼┼○正世[933-1013年]…典薬頭 医博士
┼┼┼┼│○正業…典薬頭
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┼┼┼┼○相法…針博士
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┼┼┼┼○章親…典薬頭
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┼┼┼┼○成貞…典薬頭

和気重秀は、時雨の時代の養子ということであろうか。
和気光時は系譜的に連なるのか読みようがないが、時雨も医師でありながら、宇佐使となっているから、八幡神系統の社主となっていておかしくないように思われる。

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