テレコム機器の研究(1)…


 コンピュータが登場してきた時代は、ホストと端末というのが情報処理の基本だった。端末は指示する程度の機能しかなかった。これが、パソコンのような安価で高度なコンピュータが登場したため、端末が機能を発揮できるようになり、サーバーとクライアントという形態になった。
 さらに発展すると、クライアントの数は膨大になる。100台とか300台は普通だ。一方、相互通信が増えると通信線容量が足らないから、少数のクライアント毎にネットワークは区分され、ネットワークを多数繋ぐことになる。とてつもない複雑な系になりかねないが、ここが上手く機能すれば、そのパフォーマンスは圧倒的な筈だ。

 従って、これからの情報通信産業の技術リーダーは明らかにネットワーク機器開発企業である。

 自社のネットワーク機器開発の力量が弱いと思うなら、リーダーと争うべきではない。

 デジタル化ですべてのデータが統合され、ネットワーク上を流れるとはいうものの、この仕組みの特徴は、統一基盤を利用しながら利用法では多様性を実現できることにある。市場は大きく、様々なものがあるし、ゼロから新しいシステム構築を目指す顧客も登場してくる。従って、リーダーの協力を得ながら得意分野に集中するとか、施工・エンジニアリング中心のサービス企業を目指すのが、高収益かつ飛躍の鍵と考えるべきだ。

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