テレコム機器の研究(2)…


 通信はIP主導になるといっても、現存するプロトコルだけで30近くもある。

 単純にIPとOSIで片付かないのは自明だ。既存ネットワークが死滅する訳ではなく、現存する様々なプロトコル共存の新しいネットワーク統合が進む。

 顧客は、下図に示すようなIBM、Novell等のプロトコルを用いており、こうした既存ネットワークと接続しながら規模を急拡大し、応答スピードを上げて管理が容易な安価なシステムを作りあげたい。低速な回線網やダイアルアップ、ATM、FR等の混在も極く普通の現象だ。企業のネットワークは各々目的が異なるから、とてつもない種類がある。当然、一般解など無いから、汎用機器を用いて、障害がおこらないようなネットワーク構築を行うが、これはただならない作業である。

 従って、この分野の研究開発は全く性質の異なる以下の4つの技術分野のバランスをとることが重要となる。

(1) 画期的な解決策を生み出せる新要素技術

(2)個別の接続問題に対処するのに最適な技術

(3)既存/新規すべてを網羅する技術基盤

(4)ネットワークのパワーユーザーと共に職人芸的に新技術を適用していく仕組み


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