家庭用AV機器の研究開発(3)…



 インターネットによる一般大衆へのデジタル情報配布が始まったが、全く性質の違う3つの動きがある。

 1つ目は、インターネットを通じた商品検討・発注・決済といった、今までの流通とは異なる取引だ。これは、強固に作り上げてきた既存の産業構造を崩すことになる。メディア企業に流通制度の変身を迫る可能性が高い。

 2つ目は、コンテンツのデジタル配信である。上流側で作成されたコンテンツがデジタル情報であれば、インターネットを通じて配信することが可能ということになる。

 メディア産業では、この2つが同時に起きる。機器企業は、この変化の波に合わせた事業展開をするつもりか否かが問われている。インターネット配信に対応する機器に主軸を移さないと、流れに乗れない可能性がある。転換期なのである。

 3つ目は、コピーしたデジタル情報を蓄積したり、配信することが容易になった点である。

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