家庭用AV機器の研究開発(4)…



 1テラバイトのメモリーももはや「夢」ではないし、ディスプレーやプリンティング技術の進歩も著しい。100〜200dpiの表現ができて、ハンディで見易く、家庭で購入可能な価格の機器が登場すれば、「紙ベース媒体を代替するデジタル閲覧機器」の普及可能性は高い。

 この分野の研究開発は、機器の将来像を早めに打ち出すことが肝要だ。この仕様に合う情報提供形態を、メディア産業の上流側でも検討をして欲しいからだ。利用者にメリットがあるような新しい産業構造を構築する準備なしに、猪突盲信で進めば、「紙」ベースのメディア産業には食い込めまい。

 もちろん、現段階で活用できる閲覧機器、パソコンやPDAが主流になるシナリオもありうる。実際、ウエブによる情報提供事業化の動きが急だ。

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