家庭用ゲーム機器の研究開発(5)…



 ゲーム機器メーカーの最適開発体制を設計するなら、3部門制が合理的といえよう。

 1つ目は、基本ソフト/ライブラリー開発部隊。

 2つ目は、ゲーム機の本体とコントローラの設計部隊。

 3つ目は、CPUとグラフィック・チップ部隊。パソコンとは違い、安価な大量生産製品であるから、ボードはできる限り簡素化し、チップに多くの機能を搭載させる方向の開発が必要になる。

 要素技術の研究開発としては、パソコン領域でゲームに関する技術開発を進める企業との競争と協調策が重要となろう。必要なら参入者との提携さえ必要となろう。パソコンゲーム市場は、専用ゲームと比較すれば伸びが低いが、パワーユーザーからの貪欲な要求が続いており、技術の動き自体は活発である。新技術の挑戦者も次々と現れる。下図には、こうした観点で研究開発が盛んな分野を示した。

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