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■■■ 「古事記」解釈 [2021.9.23] ■■■
[265] 大屋毘古神の位置
小生は、高倉下の横刀献上譚に、道教の剣解法尸解仙イメージを感じたが📖熊野高倉下譚の意義、そう思う由縁は木國の大屋毘古~が唐突に登場してくるからでもある。

神生みの最初の大事忍男神に続く、6神の5番目の神が大屋毘古神。(石土毘古神 石巣比売神 大戸日別神 天之吹男神 大屋毘古神 風木津別之忍男神)同名の神が後に登場する。・・・
大穴牟遲~が八十神に再度襲われ拷殺されたので、御祖命が復活させ、逃れるよう、木國之大屋毘古~之御所に遣ったのである。
しかし、結局のところ、追手から逃れるために、須佐能男命所坐之根堅州國に参ることに。

紀の国は場所的に出雲から遠く離れており、その間の経路も分からないし、しかも再び出雲に戻ることになるから、はなはだ不自然なストーリーである。
しかし、山深い森林地帯が生命再生の地として信仰を集めていたとしたなら、それなりに納得のいく筋書きとは言えまいか。

それは、漢字の由緒を鑑みてのこと。

《屍》[=死体]
  =尸(しかばね冠[=死人の臥した躯体⇒葬儀礼者 or 神像])+死

《屋》
  葬儀のため、板を並べて建てられた建築物(白川説)
   尸+《至》…烏が大地に or 矢が地面に(白川説)

《居》
  祖先の霊を祀る祭祀の時、
  家主が、死者に代わって、
  倚子に腰掛けている姿(白川説)

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