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■■■ 「古事記」解釈 [2022.5.25] ■■■
[509]数字2での遊びはせず
「古事記」では数字2は、ママ使われている。
≪二/貳≫  📖漢数字の大字使用について
  [呉音]
  [漢音]
  [訓]ふた

遊ぶつもりはないというか、数字としての厳格性を重視しているように思われる。
・・・と、感じるのは、「萬葉集」は、二は画数が少ないからか、音素文字として多用しているから。歌集で地文無しなので、数字との読み違い発生が少ないというお気楽さもあろう。そのため、戯れ表現もOKである。姿勢は180°異なる。
---二:音素
[巻一#22]湯津盤村二[岩群に]
[巻一#31]昔人二[昔の人に]
[巻十一#2542]二八十一不在國[憎くあらなくに]
---ふた:2
[巻二#109]我二人宿之[我がふたり寝し]
[巻二#165]二上山乎
[巻三#412]無二
---熟語"十二月"
[巻八#1648]十二月[しはす] …"為果てる"が語源で"師走/師馳す"は後世付託だろう。
      2月は使われていないようだ。

---熟語"二梶" …舟の左右一対の艪(美称)
[巻八#1453]二梶繁貫[真楫しじ貫き]
[巻十三#3232]二梶貫[真楫貫き]
---二手([助詞]まで) …俗語当て字(左右両手)
[巻一#79]千代二手[千代までに]
[巻三#238]内二手所聞[内まで聞こゆ]
[巻十#1902]如是成二手尓[かくなるまでに]
  [巻一#34]幾代左右二賀[幾代までにか]…二=ni
  [巻七#1189]舟泊左右手[舟泊つるまで]
  [巻十#1997]乏諸手丹[すべなきまでに]
---二々(2x2=4["し"])
[巻六#238]如是二二知三[かくし知らさむ]
[巻六#946]生友奈重二[生けりともなし]
[巻十三#3298]二々火四吾妹[死なむよ我妹]
[巻十三#3318]君者聞之二々[君は聞こしし]

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