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■■■ 「古事記」解釈 [2023.10.2] ■■■
[823] 太安万侶:「漢倭辞典」
発声上での差異表現として、❶リズム(拍/音節の円滑連続性と特異箇所)、❷独特な発声調子(アクセント 声調 等々)、❸素音の欠落や例外的発音(@拗音・撥音・長音)をあげたが📖、文章で語る際には、これを駆使して伝えたいことを表すことになる。

文章技法として、一般化して整理すると、こんな具合になるのでは。・・・
 ❶1語/1句にハイライト
  ①強調対象部の文頭移動…構造文言語では避けたい用法。
    主語直前(構造文外部化)…俗。
    強調構文(強調主語:非仮主語)…理屈の文語。
  ②品詞別専用修飾語彙 or 反復的語彙使用
 ❷特別な文構造…構造文言語ではこれが基本。
  ①感嘆文"形式"
  ②反語表現"形式"
  ③修辞型疑問文[答とワンセット]"形式"
  ④最上級型表現"形式"
  ⑤前置き主語"形式"…重要文を指摘する別途文章。
  ⑥<長い表記文主語+単独補語/目的語>"形式"…構造文には適さない。
  ⑦慣用表現("係り"方式の疑似的構文上の変化)
 ❸単語追加…一番安直。
  ①異質強調語彙の割り込み…本質的にスラング。(卑)
  ②副詞挿入…伝統的技法。(雅〜俗) …陳述の"呼応"文型
  ③文章記号による峻別…人為的正書法の世界。(公)
     括弧 符 点 特殊記号 字体…[注意]概ね日本語方針とは異なる。


さて、倭語としては、どの手段を採用するかだが、❷⑦"係り"方式と❸②"呼応"ということになりそう。前者は係助詞用法であり、後者は陳述副詞で、これを使うことで①感嘆文 ②反語表現 ③疑問文であることを高らかに宣言しているようなもの。

平叙文の{【名詞句】xn+【叙述部】}という形式を崩さずに、この様な強いインパクトを与える文章に転換できるシステムこそが倭語での表現上の肝、と言うこともできそう。

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