■■■ 「古事記」叙事的訓読  ■■■
上巻章立
1拍母音からなる5拍と7拍のリズム感を重視し📖倭文の肝、混元から產嶋まで、訓読を試行してみたが、素人流なので、読み方に迷うことはほとんどない。
・・・と言っても、専門家が長年苦労して築きあげてきたテキストの読み下し文とは、おそらく相当異なっている筈。

ともあれ、この作業で一番先に気付いたのは、倭語の単純さ。
日本語は、絵本と小学校低学年用テキストを除けば、印欧語のような単語切り分けブランク表記(分かち書き)をしない。それは文字種の違いから不要なだけと思っていたが、そうではない。句や文章の切れ目が自明である表記になっていると、その必要はもともと無いのである。

要するに、読者の頭の中には最適と思われる助詞がほぼ自動的に浮かぶように書かれており、後は、リズム感が最高潮に達する様に、それらを口誦すべきか取捨選択すればよいだけ。実によくできているが、それこそが語り部の頂点を極めた稗田阿礼の才覚で作られていると解釈してもよいのでは。

ただ、読みで注意が必要なのは、ズラズラ神名が並ぶ箇所。訳の分からぬ呪文的な発音とは違って、もともとは夫々独自の事績が存在していた筈だからだ。つまり、それを示唆する文字を用いていることになろう。浅学の身だと、手も足も出ないが。

それを踏まえると、この口誦叙事は壮大な神統譜の体裁を基本としているので、そのつもりで読み下す必要があろう。中巻・下巻は天皇代が"章"を形成しており、そこに事績が持ち込まれるスタイルになっているから、上巻もその観点で整理する必要があろう。・・・


 🈜
  ❶高天原之~
     ①造化三~
     ②別天~
     ③~世七代
  ❷伊邪那岐命・伊邪那美命
     ①淤能碁呂島
     ②天之御柱・八尋殿
     ③布斗麻邇
     ④大八嶋国
     ⑤生~
       ㊀十~
       ㊁河海八~
       ㊂風木山野四~
       ㊃大山津見神野椎神八~
       ㊄~避八~
     ⑥葬比婆之山
     ⑦斬迦具土~之頸
     ⑧黃泉國
       ㊀追往
       ㊁入見之時
       ㊂黃泉比良坂
     ⑨御身之禊
       ㊀脱著身之物
       ㊁滌
       ㊂左御目右御目鼻
       ㊃事依
 🈭
  ❸速須佐之男命
     ①參上天
     ②宇氣布
     ③我勝
     ④天石屋戸
     ⑤~夜良比
     ⑥降出雲國
     ⑦八俣遠呂智
     ⑧須賀宮
     ⑨娶生子
  ❹大國主~
     ①裸菟
     ②火燒似猪大石
     ③參向根堅州國
     ④相婚
     ⑤逃出
     ⑥木俣~
     ⑦高志國
     ⑧上坐倭國
     ⑨十七世~
     ⑩少名毘古那~
     ⑪大年~御子十六柱・羽山戸~御子八柱
     ⑫[遣]天菩比~
     ⑬[遣]天若日子
     ⑭阿遲志貴高日子根~
     ⑮[遣]建御雷之男~
     ⑯八重言代主~・事代主~
     ⑰天之御舍
 🈝
  ❺天照大御~・太子正勝吾勝勝速日天忍穗耳命
  ❻天邇岐志國邇岐志天津日高日子番能邇邇藝命
  ❼火照命
  ❽天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命

  ~倭伊波禮毘古命〜品陀和氣命

  大雀命〜[妹]豐御食炊屋比賣命

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