| ■■■ 「古事記」叙事的訓読 ■■■ ㊤ ❶高天原 ①造化三神 PREV⏪ ⏫ ⏩NEXT 7 天_地_初 7 發之 時_ 7 於高天_原← 5 成~_ 5 名_ 天之 7 御中主_~ 5 次_高 7 御產巢日_~ 5 次_~ 7 御產巢日_~ 7 此_三柱_ 5 ~者 並 5 獨~_ 5 成坐 而 5 隱 ➰ 身_← 也
○漢語なら天地の二字熟語だが、"天と地"だろう。リズム感から助詞<と>を発音しないだけ。 ○動詞類は常識的にすぐわかる。文末でないなら、VО順列になっていないか注意を払えばよいだけ。 ○高天原とは読むなと書いてあるのと違うか。割注から、高・天・原であり、天_原は<の>で繋ぐのであって、ここを<が>にするのは、後続音が<ぱ>的なので不適では。後世の発音<は>に合わせたのが<が>ということになろう。<つ>は神用だから避ける筈。"高なので<あま>"とわざわざことわっている以上<たか(-き-)あま>との発音が一番しっくりする。音便的短縮化は後世の所作。 ○並ではなく、並とすると字余り。字足らずは長音化・息休め等々で気分を損ねることはないが、多いとどうにもならない。 ○常用日本語読みなら、成➰神とせざるを得まい。しかし、それは、隱➰身といったS(三柱神)+V+О構文ではない。別途、絶対神が存在するなら<成>を他動詞にさせることもあり得ようが、ここでは<神>は意味上での主語で自動詞だから。この神が名乗る訳ではなかろうから、<名>は動詞ではなく名詞。漢文素養を前提とした倭文読みの方法がここらでわかってくる仕掛け。
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