「古事記」[速須佐之男命-八俣遠呂智]

■■■　「古事記」叙事的訓読　■■■

㊤⓷㋜速須佐之男命 ⑦八俣遠呂智
PREV⏪　⏫INDEX　⏩NEXT
₃ 爾ここに(○○)
₅ 速はや須佐すさ之の
₅ 　男を＿の命みこと
₅ 　　詔→➰其そ＿の老夫おきな＿に
₄ 　　　←のたま-ふ(○)
　「
₆ 　　是これ　汝いまし之が(○)
₅ 　　　　女むすめ＿を者ば
₃ 　　　　　　奉→➰於→吾われ←に(○○)
₇ 　　　　　　　　←たてまつらむ哉や
　　　　　　　　　　　　　」
₇ 答こたへ＿て曰まを-す
　「
₅ 　　恐おそ-るる＿に
₇ 　　　不覺→➰御名みな＿(を)←さと-らろ←ず
　　　　　　　　　」
₇ 爾ここに　答こたへ＿て
₄ 　　詔のたま-ふ(○)
　「
₃　　吾われ者は(○○)
₅ 　　　天照あまてらす
₆ 　　　　大御神おほみかみ之の(○)
₅ 　　　　　　いろせ者なり　也ー
₄ 　　故かれ　今いま(○)
₅ 　　　自→天あめ←より降お-り＿て
₅ 　　　　坐ましまし　也き
　　　　　　　　　」
₇ 爾ここに　足名椎あなつち
₇ 　手名椎たなつち＿の神かみ
₃ 　　　曰まを-す(○○)
　「
₃ 　　然しかり(○○)
₅ 　　　坐ましま-せ者ば
₃ 　　　　恐おそ-り(○○)
₅ 　　　　　立奉たてまつ-る
　　　　　　　　　」
₃ 爾ここに(○○)
₅ 速はや須佐すさ之の
₅ 　　　男を＿の命みこと
₄ 乃すなはち(○)
₇ 　於→湯津爪櫛ゆつつまぐし←に
₇ 　　取成→→➰其そ＿の童女わらはめ＿を
₅ 　　　←←と-り・な-し　而て
₇ 　　　　刺→➰御おほ・み美豆良みづら＿に
₅ 　　　　　←さ-し＿たまふ

₇ 告→➰其そ＿の足名椎あなつち＿と
₇ 　　　手名椎たなつち＿(の)神かみ＿に
₃ 　　　　　←つ-げ＿し(○○)
　「
₅ 　　汝いまし等ら＿は
₆ 　　　醸→➰八鹽折やしほをり之の(○)
₅ 　　　　酒さけ＿を←かも-し
₇ 　　亦また　作廻→・→➰垣かき＿を←つく-り・
₅ 　　　　　　←・めぐら-し＿て
₅ 　　　　於→其そ＿の垣かき←に
₇ 　　　　　　作→➰八や門かど＿を←つく-り
₅ 　　毎→門かど←ごと＿に
₇ 　　　結→➰八やさずき＿を←ゆ-ひ
₇ 　　　　毎→其そ＿のさずき←ごと＿(に)
₇ 　　　　　置→➰酒さか船ふね＿を←お-き　而ー
₇ 　　　　　　毎→船ふね←ごと＿に　盛→➰其そ＿の
₅ 　　　　　　　八鹽折やしほをり＿(の)
₇ 　　　　　　　　酒さけ＿を←も-り　而ー　待ま-て
　　　　　　　　　　　　　　　　」

₂ 故かれ(○○○)
₇ 随→告のり＿の←まにまに　而ー
₅ 　如→此かく＿の←ごと
₇ 　　設まう-け備そな-へ＿て
₇ 　　　待ま-ち之し時とき　其そ＿の
₇ 　　　　　　八俣遠呂智やまたのをろち
₇ 　　　　　　　信う-け如→言こと＿(の)←ごとく
₃ 　　　　　　　　來きたり(○○)

₄ 乃すなはち(○)
₅ 船ふね毎ごと＿に
₇ 　己おのおの頭かしら＿(を)
₅ 　　垂た-れ入い-れ＿て
₇ 　　　其そ＿の酒さけ＿を飮の-み
₇ 　　　　於是ここに飮の-み醉ゑ-ひ
₇ 　　　　　留とどま-り伏ふ-し＿て
₃ 　　　　　　　寢い-ね＿き(○○)

₃ 爾ここに(○○)
₅ 速はや須佐すさ之の
₅ 　　　男を＿の命みこと
₆ 　　　　　拔→→➰其そ＿の所ところ＿に(○)
₅ 　　　　　　御佩みはかし之の
₄ 　　　　　　　十拳とつか＿の(○)
₇ 　　　　　　　　劒つるぎ＿を←ぬ-き＿て
₆ 　　　切散→→➰其そ＿の蛇をろち＿を(○)
₇ 　　　　←←き-り・て・ちら-せ者ば
₅ 　　　　　　　肥ひ＿の河かは＿は
₅ 　　　　　　　　變→➰血ち＿に←か-はり　而ー
₄ 　　　　　　　　　　流なが-れ＿き(○)
₇ 故かれ　切→➰其そ＿の中うち＿の
₇ 　　　尾を＿を←き-り＿し時とき
₅ 　　　　御刀みたち之の刃は
₄ 　　　　　　毀こほ-れり(○)
₇ 　爾ここに　思→➰怪あやし＿と
₅ 　　←おもほ-し＿て
₇ 　　　　以→御刀みたち＿を←もちて
₅ 　　　　　之こ＿の前さき＿を
₅ 　　　　　　刺さ-し割さ-き　而て
₃ 　見み-れ者ば(○○)
₇ 　　在→➰都牟刈つむかり之の大刀たち
₂ 　　　　←あ-り(○○○)

₄ 故かれ　取→➰此こ＿の(○)
₅ 　大刀たち＿を←と-り
₇ 　　思→➰異あや-しき物もの＿と
₅ 　　　←おもほ-し　而て
₅ 　白上→→➰於→天照あまてらす
₆ 　　　　　　大御神おほみかみ←に
₃ 　　　←まを-し・(○○)
₆ 　　　　←・たてまつ-り　也き(○)
₃ 是これ者は(○○)
₇ 　草くさなぎ之の大刀たち　也ー

📖叙事的訓読 INDEX 📖古事記を読んで INDEX