「古事記」[大帶日子淤斯呂和氣天皇-阿豆麻-弟橘比賣命]

■■■　「古事記」叙事的訓読　■■■

㊥⓬大帶日子淤斯呂和氣天皇㊁小碓命/倭建命御子
⓹阿豆麻❷弟橘比賣命
PREV⏪　⏫INDEX　⏩NEXT
₆ 故爾しかるがゆゑに(○)
₇ 到→➰相武さがむ＿の國くに＿に
₇ ←いた-り＿ま之し時とき
₅ 其そ＿の國くに＿の
₅ 造みやつこ＿は
₇ 詐あざむ-き白まを-す
　「
₇ 　　於→此こ＿の野の＿の中なか←に
₅ 　　　有→➰大沼おほぬ(ま)←あり
₇ 　　　　住→➰是こ＿の沼ぬま中なか＿に
₅ 　　　　　←す-み之し神かみ
₅ 　　　　　　甚はなはだ-し
₇ 　　　　　　　道速振ちはやぶる神かみ　也ー
　　　　　　　　　　　　　　」
₃ 於是ここに(○○)
₅ 看行→➰其こ＿の神かみ＿を
₅ 　　←めしつゆき
₅ 　　　入坐→➰其そ＿の野の＿に
₅ 　　　　←いりませり
₃ 爾ここに(○○)
₅ 其そ＿の國くに＿の
₅ 　　造みやつこ＿は
₄ 　　　火著→➰其そ＿の野の＿に(○)
₄ 　　　　　←ほつ-け＿き(○)

₂ 故かれ(○○○)
₇ 　知→➰見み欺あざむかゆ＿と
₇ 　　←し-り＿たまひて　而ー
₇ 　　　解開→➰其そ＿の姨をば倭やまと
₇ 　　　　比賣ひめ＿の命みこと之が
₅ 　　　　　所給たまはりし
₇ 　　　　　　囊ふくろ＿の口くち＿を
₅ 　　　　　　　←ときあけて　而ー
₇ 見み＿れ者ば　火打ひうち＿が
₇ 　有→➰其そ＿の裏うら＿に←あ-り
₇ 　　於是ここに　先まづ以→➰其そ＿の
₅ 　　　御刀みはかし＿を
₆ 　　　　←もちて苅撥→➰草くさ＿を(○)
₅ 　　　　　←かりはね＿て
₅ 　　　　　　以→➰其そ＿の火打ひうち
₃ 　　　　　　　←もちて　而ー(○○)
₇ 　　打出→➰火ひ＿を←う-ちい-で＿て
₇ 　　　著→➰向火むかひび＿を←つ-け　而ー
₇ 　　　　燒や-き＿て退しりぞ-き
₅ 　　　　　還かへ-り出い-で
₇ 　　　　　　皆みな切滅→➰其そ＿の國くに＿の
₇ 　　　　　　　造みやつこ等ども＿を
₇ 　　　　　　　　←きりほろぼしき
₄ 卽すなはち(○)
₇ 　著→➰火ひ＿を←つ-け
₅ 故ゆえ　於→今いま←に
₇ 　謂→➰燒遺やきすつ＿と←いふ　也ー

₄ 自→其そ＿の入い-り(○)
₅ 　幸いでま-し←ゆ
₆ 　　渡→➰走はしり水みず＿の(○)
₇ 　　　海わた＿を←わたり之し
₂ 　　　　　　時とき(○○○)
₇ 　其そ＿の渡わたり＿(の)神かみ
₇ 　　興→➰浪なみ＿を←おこ-し＿て
₇ 　　　廻→➰船ふね＿を←めぐ-ら＿せ
₇ 　　　　不得→進すすみ渡わたら←(え)ず
₃ 爾ここに(○○)
₅ 其そ＿の后きさき
₄ 　　名＿は弟おと(○)
₇ 　　　　橘たちばな比賣ひめ＿の
₇ 　　　　　　命みこと白まを-さ之き
　「
₅ 　　妾われ易→➰御子みこ＿に
₄ 　　　←かはり　而て(○)
₅ 　　　　入→➰海わた中なか＿に
₅ 　　　　　　←い-り　御子みこ者は
₆ 　　　　　　　　所遣つかわされ之し(○)
₇ 　　　　　　　　　政まつりごと＿(を)遂と-げ＿(て)
₅ 　　　　　　　　　　應→➰覆かえりごと
₇ 　　　　　　　　　　　　　奏そうし＿たまい＿て
₅ 　　　　　　　　　　　　　　　←あたるべし
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　」
₃ 將まさに(○○)
₇ 入→➰海うみ＿に←い-る時とき
₇ 　以→➰菅すげ疊たたみ八重やへ
₇ 　　皮かわ疊たたみ八重やえ
₇ 　　　絁あしきぬ疊たたみ
₅ 　　　　八重やえ＿を←もちて
₇ 　　　　　敷→➰于→波なみ＿(の)上うえ←に←しき　而ー
₅ 　下坐→➰其そ＿の上うえ＿に
₅ 　　←おりませし

₃ 爾ここに(○○)
₅ 其そ＿の后きさき
₅ 歌うた曰まを-す
　　佐泥佐斯　　佐賀牟能袁怒邇　毛由流肥能　本那迦邇多知弖　斗比斯岐美波母　　📖

₂ 故かれ(○○○)
₇ 七日なぬか之の後のち＿に
₂ 　其そ＿の(○○○)
₇ 　　后きさき＿の御櫛みくし
₇ 　　　依→➰于→海邊うみへ←に←よせ＿て
₄ 乃すなはち(○)
₇ 　取→➰其そ＿の櫛くし＿を←とり
₅ 　　作→➰御陵みささき＿を
₇ 　　　　←つくり　而て　治おさ-め
₅ 　　　　　　　　置お-き＿ましき　也ー

○相武さがむ＿の國くに燒遺やきすつ＠倭建命≠駿河の焼津＠日本武尊。

📖叙事的訓読 INDEX 📖古事記を読んで INDEX