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■■■ 「古事記」解釈 [2022.11.22] ■■■
[歌鑑賞50]すすこりが醸みし御酒に
【天皇】渡来名酒多飲酩酊時
須須許理賀すすこりか 迦美斯美岐邇かみしみきに 和禮惠比邇祁理われゑひにけり 許登那具志ことなくし 惠具志爾ゑくしに 和禮惠比邇祁理われゑひにけり
㊅(5-6)-7-(5-4)-7

    故 是須須許理 釀大御酒 以獻
    於是 天皇"宇羅宜"是所 獻之大御酒 而
    御歌曰

すすこりが  ススコリが
醸みし御酒に  醸造した御酒に
我酔ひにけり  吾は酔ってしまいました
事無奇酒  (災厄を祓う)平安なお酒で
笑奇酒に  笑みがこぼれるお酒で(もあるので)
我酔ひにけり  吾は酔ってしまいました

中巻の末尾には。一挙に4首の酒の歌がでてくるが、その最後が15代天皇御製。
  [歌40]此の御酒は吾が御酒ならず・・・御酒そ 浅ず飲せ ささ(囃子)
  [歌41]この神酒を醸みけむ人は・・・あやに 歌愉し ささ(囃子)
  [歌49]檮の生に横臼を作り・・・美らに 聞こし以ち食せ 麻呂が父
  [歌50]すすこりが醸みし御酒に・・・我酔ひにけり
それぞれに、詠む意味は異なるから比較にたいした意味はないが、この御製だけは句の構造が全く異なっているので、新時代到来感を与える歌になっている。
  [歌40](5-7)-(5-7)-(5-7)-(4-6)-(4-6)-(5-3)-5-3
  [歌41](5-7)-(5-6)-(5-6)-(4-6)-5-3-3-5-3
  [歌49](5-7)-(5-7)-(4-7)-4
  [歌50](5-6-7)-(5-4-7)

この構造のお蔭で、漢詩のように韻を踏んでいることから、聴き手に強い印象を与えることになる。
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__みき

__ゑひ

___
__くし

__ゑひ


ススコリが漢語圏の渡来人であり、それに対応した歌を創ったようにも思えるが、所詮は酔っ払いの作品。御製として、なんらかの権威付けに繋がることはほぼなかろう。
想像でそう思ったという訳ではなく、歌の後に、酔っ払った仕草の話が収載されているから。
【諺】堅石 避醉人(堅磐も酔い人を避く)📖地文・歌に加え、諺の3本建て
  ≒馬鹿者と酒酔いはよけて通せ/除けて通せ酒の酔い
  ≒醉后思仇人 君子避酒客[五言圣賢経的古代格言(重々訂撩A賢文)]


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