→INDEX

■■■ 「古事記」解釈 [2022.12.12] ■■■
[歌鑑賞70]梯立の倉椅山を…磐懸きかねて
【速總別王】愛妻と共に反逆逃避行
波斯多弖能はしたての 久良波斯夜麻袁くらはしやまを 佐賀志美登さかしみと 伊波迦伎加泥弖いはかきかねて 和賀弖登良須母わがてとらすも
㊄(5-7)-(5-7)-7

    天皇聞此歌 即興軍欲殺
    爾 速總別王 女鳥王 共逃退 而 騰于倉椅山
    於是 速總別王歌曰

梯立の  梯子を立て架けたような
倉椅山を  倉椅山は
険しみと  険しいので
磐懸きかねて  岩に取り付くのも難しく
吾が手取らすも  吾は手を取ってあげた

軍勢に追われ必死に逃げている筈だが、楽し気にも映る。
皇位簒奪はできなかったけれど、二人でそんなことを語ることができて楽しかったと言わんばかり。📖倉椅山伝承譚の深層

 (C) 2022 RandDManagement.com  →HOME