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■■■ 「古事記」解釈 [2023.2.8] ■■■
[歌の意味13]大長谷若健命が頂点
「古事記」の歌の数は100首を越えるが、各段に満遍なく収載するつもりは毛頭ないし、上巻<中巻<下巻になっており、頂点として《21代天皇段》を設定してように思える。
治世として頂点を極めた時期と見なしたことを意味していそう。下巻冒頭の16代からの皇統譜から見れば、対抗者がいなくなったため、皇位継承抗争に終止符を打ったことになる。こうなれば、唯一無二の天皇であり、倭国唯一の神として自ら振舞って当然ということになろう。・・・
  胡坐居の  椅子に御坐されている
  神の御手もち  神が御手自ら
  弾く琴に  彈かれる琴に
  舞する嬢子  (合わせて)舞を舞う女は
  常世にもかも  永久に存在して欲しいもの  📖

よく考えれば、葛城之山上での国見での大猪の歌も、葛城之一言主大神を惶畏し拜獻とされているが、それは、天皇が神の世界を逍遥していることでもある。

そんなことを考えると、この天皇代で宮廷祭祀の行儀次第が定まった可能性が高そう。

神社の巫女制度もこの歌で確定したのだろう。

上巻での童女とは、速須佐之男命が救って、最終的には出雲八重垣に迎えることになる、象徴的な神婚である。中巻での童女とは、倭建命が扮した姿。この計略で、殺害に成功して名前を頂戴することになるが、歌は収録されていない。下巻での童女は、大長谷若健命段にのみ登場してくる。現代感覚で言えば、ロリコン嗜好ということになるが、神に仕え神婚する役割を担うことになるのだろう。
上記の歌の前にも、老いてしまった洗濯する童女<引田部赤猪子>が記載されており、さらに、吉野の童女と結婚し宮を構えたとの地文を踏まえてから、この歌につながる。
歌では、嬢子となっているのは神婚巫女を意味する尊称的な用語と考えるとよかろう。これによって、神を祀る上での基本思想がここで完結したといえよう。
<睦み合う約束忘却の彼方 そこに老婆突然訪問>4首⇒(吉野童女)"胡坐居の神の御手もち""⇒(秋津洲)三吉野の小室岳に"は1グループになっており、<木に登って一言主からの難を脱した>"八隅知し我が大王の遊ばしし"の神の世界での遊びに繋がることになる。

《下巻16代天皇段》…23首
16大雀命
├┬石之日売命(葛城之曽都毘古の娘)…皇后
││《下巻17代天皇》…3首
│├─17大江之伊邪本和気命
││┼┼┼┼┼└┬黒比売命(葛城之曽都毘古の子 葦田宿祢の娘)
││┼┼┼┼┼┼├─市辺之忍歯王
││┼┼┼┼┼┼┼┼┼└┬n.a.
││┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼《下巻23代天皇関連》…9首
││┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼├─23袁祁王
││┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼└┬難波王
││┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼《無》
││┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼《事績無記載》
││┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼└─24意祁王
││┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼└・・・
││┼┼┼┼┼┼├─
││┼┼┼┼┼┼└─郎女
│├─墨江之中津王
│├─18蝮之水歯別命
││┼┼┼┼┼├┬都怒郎女(丸邇の許碁登臣の女)
││┼┼┼┼┼│├─郎女
││┼┼┼┼┼│└─郎女
││┼┼┼┼┼└┬弟比売(〃)
││┼┼┼┼┼┼├─
││┼┼┼┼┼┼└─郎女
│└─19男浅津間若子宿祢命
┼┼┼┼┼┼└┬忍坂之大中津比売命(意富本杼王の妹)
┼┼┼┼┼┼┼《下巻軽王・軽大郎》…12首
┼┼┼┼┼┼┼├─木梨之軽王
┼┼┼┼┼┼┼├─郎女
┼┼┼┼┼┼┼├─
┼┼┼┼┼┼┼├─20穴穂命長田大郎女※再婚
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼《無》
┼┼┼┼┼┼┼├─軽大郎女(衣通郎女)
┼┼┼┼┼┼┼├─
┼┼┼┼┼┼┼《下巻21代天皇段》…14首
┼┼┼┼┼┼┼├─21大長谷若健命
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼├┬若日下王※※
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼《無》
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼├┬韓比売(都夫良意富美の娘)
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼│├─22白髪命
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼│└─比売命
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼├//-引田部赤猪子
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼└┬吉野川の浜に居た乙女
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼《無》
┼┼┼┼┼┼┼├─郎女
┼┼┼┼┼┼┼└─郎女
├┬K日賣@吉備國
《無》

├┬髪長比売
│├─大日下王長田大郎女※初婚
││┼┼┼┼┼└─目弱王
│└─若日下王※※

├┬八田若郎女(庶妹)
《無》

└┬宇遅能若郎女(庶妹)
《無》

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