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2004.11.25
 
 


電子書籍元年…

 日本では、電子書籍専用機器の浸透は思ったほど進んでいない。といって、パソコンで本を読む習慣は無いから、今のままでは、電子書籍化はなかなか進まないのではないかと思う。
  → 「電子書籍化は進むだろうか」 (2004年11月24日)

 米国でも、すでに電子書籍化試行の動きは下火である。

 ところが、中国では、電子書籍化が急速に進んでいるようだ。(1)
 電子書籍元年は、日本ではなく、中国の方かもしれない。

 北京大学図書館(2)で電子書籍化が始まったのは2001年だが、3年で1000ヶ所にまで広がっている。(3)

 この浸透を支えているのがソフト「方正Apabi電子図書」(4)である。すでに、全国400社の出版社の書籍を扱っている。教科書や参考書の大部分は電子化されているようだ。

 中国科学院文献情報中心(5)を見てわかるが、蔵書の電子図書化は基本となっているようだ。
 高等教育に力を入れる方針の政府だから、中国全土の大学図書館すべてに、電子図書の仕組みと、基本的な電子学術書が備わることは間違いあるまい。

 実際、2004年9月には、教育部と方正集団と教育部が、西部地域の大学図書館に、合計15万冊の電子書籍を贈呈している。(6)数多くの出版社も「熱情参与」している。
 当然ながら、電子書籍化に積極的な出版社といえる。
 (外語教育、科学技術、大学、交通大学、電子科技大学、理工大学といった名前がつく出版社が並ぶ。)

 図書検索機能を使って目的の図書が見つかると、オンラインで20分ほど閲覧でき、ダウンロードして1週間借りれる仕組みのようである。

 すでに、本のサイトを見ても、「方正Apabi電子図書」は基本となっているようだ。(7)

 中国語の電子書籍の標準はほぼ決まったと言ってよいのではないかと思う。

 この市場は巨大であり、このソフトを搭載した安価な機器が入れば、膨大な市場が開けるのは間違いあるまい。

 すでに条件は整っているのである。

 というのは、同一情報量を扱うなら、ハードディスクと紙のコストを考えれば、紙はすでに高価な媒体と化しているからである。
 本より電子書籍、というのは中国にとっては極めて合理的な選択といえよう。

 --- 参照 ---
(1) http://www.booktide.com/news/20040318/200403180009.html
(2) http://www.gmw.cn/content/2004-10/23/content_119348.htm
(3) http://www.lib.pku.edu.cn/is/webbase/apabi_ebook.htm
(4) http://www.apabi.com/
(5) http://www.las.ac.cn/subpage/Information_Content.jsp?InformationID=456
(6) http://www.founder.com.cn/cn/news/nr.aspx?nid=245
(7) http://www.chinesebook.com.cn/apabi_lib/index.asp


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