腕時計v.s.ケータイ…
電波時計のような高度な技術を凝縮した製品を投入することで、腕時計市場における競争状況は変わるかもしれない。
→ 「電波腕時計の時代か」 (2004年6月28日)
しかし、よく考えると、このような腕時計自体の次世代技術のインパクトより、異業種からのインパクトの方が大きい可能性が高い。
ケータイが普及したからである。
例えば、普段、時間を確認する方法は、携帯電話が85.8%で腕時計は33%との数字が報告されている。iモードサイトのアンケート結果なので、この数字を一般化はできないが、時間確認用途だけなら、腕時計は必ずしも必要といえなくなっていることは間違いないと思う。
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実際、若い人を見ると、携帯電話だけ持ち歩いている場合も増えているように見える。
しかも、ケータイの方にも、時刻自動修正機能がつくようになってくる。そうなれば、電波時計が一世風靡するとは言えそうにない。
もちろん、こんなことは、時計メーカーにとっては、もとからわかっていた。
そこで、今までも、情報機器との融合製品を提案し続けてきたと言えよう。
しかし、さっぱり成果があがらない。
当然である。そもそも、腕時計では、利用可能な電力量が限られており、発揮できる機能が限られるからだ。機能を付加しても、利用時間が短過ぎて実用性が薄く、浸透しにくいのである。
だからと言って、ケータイがあるから、腕時計所有を止める流れは発生してはいない。
このことは、腕時計のブレスレット化と見ることもできる。時計が、自己主張のアクセサリーになったのである。
2002年の小規模調査結果でも、4個以上保有している人が4割もいるのだ。
腕時計はTPOに合わせて身につける訳だ。
腕時計は、保有すること自体が嬉しい、こだわり品の道を歩んでいると言えそうだ。
→ (2004年6月30日)
--- 参照 ---
(1) http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0401/15/news058.html
(2) http://www.ku-so.co.jp/result/2002/394/