表紙 目次 | ■■■■■ 2014.9.16 ■■■■■ 池上さんの良識は通るまい[続] 朝日新聞は、一昨年のインタビュー記事に関する「お詫び」を掲載。"池上彰の新聞ななめ読みコラム"掲載拒否以来、まさに、続けざま。 今回は、インタビューを行っていないにもかかわらず、その体裁で掲載したということのようだ。 「了解を得られたと思い込み」、「話を聞いた」とする記事を記載したという。事実でなくても、「了解を得れば」かまわないらしい。この程度なら、捏造記事とは見なさない習慣のようだ。良識が通る組織ではないことがよくわかる。 しかも、掲載後に抗議を受け、すでに当該企業に謝罪したからかまわないと考えていたと臆面もなく語るのだから、一般常識が通用しない社会のようである。 言うまでもなく、今迄、紙面には何一つ訂正発表を行なっていない。池上さん流なら、何故、今迄黙っていたのか検証すべきとなる訳だが。 → 「池上さんの良識は通るまい」 [2014.9.14] 「吉田調書」報道に至っては、圧巻そのもの。 「事実をねじ曲げた」との指摘に対し、今迄抗議していたので、それについてはお詫びするというのだ。 「前提となる事実が覆ったと認識しており、誤った事実に基づいた抗議ということで、撤回、おわびしたい」とのこと。 「事実をねじ曲げた」という点を認めた訳ではないようだ。「事実が覆った」というのだから。これは凄すぎ。 こうした報道機関が闊歩しているのだから、日本が民主国家という見方は、幻想でしかないことがよくわかる。 「事実をねじ曲げた」報道によって、国民を戦争の道に引きずり込んだとの反省は全くないと見てよいだろう。再び、同じ轍を歩む可能性があるのだから大いに注意すべきである。 そういう観点では「慰安婦」の問題で注意しておくべき点があろう。 「強制性あり」と考えるなら、世界の標準用語である「性奴隷(セックス・スレーブ)」と表現すべきなのは明らかなのに、そうは表現しないからである。・・・米国下院でのこの点での非難決議は今もって有効。言い換えれば、それが国際的な潮流でもある。どうあろうと、こうした現実を先ず押さえておくことが肝要。(この流れを補強するために、虚偽報道を続けた訳で、それは正しい姿勢と考えているようだ。池上コラムなかりせば、謝罪もしなかったのだから。) ついでながら、常識で考えれば、この問題が欧米でどう見られているかなど自明。 強制的か否かの「証拠」などまともに揃う訳がないと見るだろうから、性奴隷「制度」が存在したか否かの分水嶺は、軍隊に「慰安所」があったか否かだけの話。繰り返すが、日本で言う「慰安婦」は「性奴隷」と呼ばれているのである。 小生は、戦争を防ぐ第一歩は、世界の潮流がどうなっているかを理解することと見る。現状認識がまともにできない限り、対処のしようがないからだ。 従って、「事実をねじ曲げた」報道や、恣意的な解説を行うことで、読者の考え方を自分達が思う方向に誘導しようという報道機関の存在は極めて危険なのである。 性奴隷問題はわかりにくいから、「捕鯨」裁判問題を例にとろうか。 取り上げる理由は、予期せず敗訴という印象を持った人が多そうだから。 このことは、流れが読めない情報にしか接していなかった可能性が高いということ。 想像するに、種を守るために、調査捕鯨が必要か否かという点での議論が紹介されたのではないか。そんな報道にはたいした価値はないのだが、耳にしていれば重要な議論と考えてしまうだろう。(他に手段がなければ、最低限の「調査捕鯨行うべし」になるのは当たり前。) 海外の報道を読めば、「調査捕鯨」ではなく、「商業捕鯨」を続けていると日本を糾弾していることがわかる。調査なら、科学的観点から妥当な捕獲頭数計画が立案され、その通りに実行することになる。実態ははたしてそうなっているかが問われるに過ぎない。従って、裁判での結論は最初から見えているのでは。 ・・・ここまでとしよう。 書かなくても、この先、なにが言いたいかおわかりになると期待して。 (記事) 任天堂と読者の皆様におわびします 朝日新聞社 2014年9月14日05時00分 吉田調書報道巡り、抗議撤回しおわび 朝日新聞社 2014年9月13日03時02分 (C) 2014 RandDManagement.com HOME INDEX |