![]() ![]() ■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[3d釋訓]■■■ そう思ってしまうのは、小生の好みの詩があるからだが。・・・ 一族繁栄を願った歌ではあるが、育て上げて嫁いで往く美しい娘のこれからの幸せを願う心持が籠められており。祝婚歌として最高の出来映えと思う。 「詩經」國風 周南 桃夭 桃之夭夭 灼灼其華 之子于歸 宜其室家 桃之夭夭 有蕡其實 之子于歸 宜其家室 桃之夭夭 其葉蓁蓁 之子于歸 宜其家人 【近体詩(絶句 etc.)】とは違って、四言である上に、四句三章構成。いかにも気に入った4文字形式で詠んだ風情ありあり。 古詩形式を好んだ白楽天も流石に四言詩だけは避けているから、かなり異端的な感情を呼び起こされる詩体かも。 もっとも、唐代、それに挑戦した知識人がいなかった訳ではない。・・・ (四言両句釈詩の例) 一寶之數 無鉤不可 唯猊可伏 非駝所堪 : 📖 詩作におけるリフレインは感情を高揚させる働きがあり、倭人はその手のオノマトペを多用していたに違いなく、おそらく、それは東アジアの古代文化を引きずっているから。 大陸の古詩にそうした情感が入っていておかしくないと思う。 詩では普通に重畳表現が使われていて、それが4言句として使われていたと考えてもよいのでは。 A和B ⇔ AA和BB ⇔ AABB A而B ⇔ AA而BB ⇔ AABB その感覚で2句作れば、自動的にリフレインが生まれることになろう。 XYAМ XYBN(XY→rehrain, A≒B & М≒N) ⇔ AXBY AMBN そんなことを考えると、古詩の主流は四言句だったのではあるまいか。 「爾雅」釋訓の類似性はあくまでも字義であるが、後世ほど厳格ではないものの古詩には韻を取入ているから、字音でもこの手の重疊感を醸し出させる手法が多用されていてもおかしくない。それこそが文字記載の面白さでもある訳で。 さらには、字体上の類似性も取り入れていた可能性があろう。 どの手の手法を使おうと、独特の雰囲気が生まれるから、琴線に触れる内容であれば人気化しておかしくない。真似は奨励されるから、その語彙がジャーゴン化しておかしくない。 要するに、重疊表現は五万と存在していたと見た方がよいということ。伝承されている語彙は氷山の一角だろう。 ⏩続 ![]() (C) 2025 RandDManagement.com →HOME |