■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[來]■■■ 先ずは、再確認。 "来"は現代公定書き順から[{一+丷}+木]という構造とされていることがわかる。≪木≫部所属にせざるを得まい。しかし、旧字の"來"は[木+从]なので≪人≫部所属とする辞書も少なくない。 一方、文字体系を第一義とする「說文解字」の部首観からすれば、≪來≫は独立部首であるだけではなく、<木group>📖でもなければ、≪人≫≪大≫系文字群に連なっている訳でも無い。しいて言えば、<㐭group>。字体系譜からすれば、屋根に回から屋根に从という繋がりとしか思えず、全体的に<麥group>臭い所が特徴。 㐭 ≪㐭/廩≫:穀所振入 宗廟粢盛 倉黃㐭而取之 故謂之㐭 │ [入 回象屋形 中有戶牖] │ ↘稟 亶 啚 ├┬┐ 嗇││≪嗇/𠻮≫:愛瀒[來+㐭 來者 㐭而藏之 故田夫謂之嗇夫] ││ ↘牆 來│≪來/来≫:周所受瑞麥來麰[一來二縫 象芒朿之形] │ 天所來 故爲行來之來 │ ↘𥏳 麥≪麥/麦≫:芒穀 秋穜厚薶 故謂之麥 麥金 金王 而 生 火王 而 死[來 有穗者 +夊] ↘麰 麧 䵀 䴾 麩 麪 䵂 麷 麮 𪍠 䴳 䴭 ハイライトを当てたくなる箇所ではないが、"来"が日本語では特殊な活用をする単語だから見ておきたい。(語幹が子音と言わざるを得ず、母音言語にあるまじき様相。特別扱いの外来語であることを示唆している。) すでに触れたが、その"來🅱 おそらく、当時の用法からすれば來とはwheatを意味していたに違いない。 周王朝始祖の后稷[姫棄]については、母親[姜嫄]が大人足跡を踏んで妊娠する感生説話(渡来男系周族と土着女系姜族の統合)と遺棄されても復活する奇譚が定着している。諡号が農事司官名であり、姓が黄帝系を意味しているから、中華帝国の正統な穀霊を形代としている社稷神と云えそう。 麥が特別視されている様には見えないが、"來牟"という記載があり、宗廟祭祀の核とされていた可能性があろう。 嗟嗟臣工 敬爾在公 王釐爾成 來咨來茹。 嗟嗟保介 維莫之春 亦又何求?如何新畬? 於皇來牟 將受厥明 明昭上帝 迄用康年 …嘉禾の瑞麥 命我衆人 庤乃錢鎛 奄觀銍艾 [「詩經」周頌 臣工之什 臣工] (C) 2026 RandDManagement.com →HOME |