■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[齊]■■■
≪ひとがしら≫としての役割の"亠"冠ではあるものの、少々毛色が違う文字がある。・・・
#247≪齊≫【齊/亝】🅱㊎🆂:禾麥吐穗上平[象形]
     ={亠+丫}+{(刀) (丿+𠄌+㇏)}+{丿二h}
     髪の上に、三本の簪筓を立てて並べた形。@「字通」
 #247≪齊≫ 𪗍:等[亝+妻]
   #253≪禾≫ 𪗉:稷[禾+亝]聲
     #502≪厽≫【厽】:絫坺土爲牆壁[象形]
   #135≪肉≫ 𪗇:𦚚𪗇[肉+齊]
   #003≪示≫ 齋/𥚪/𥜷:戒 潔[示+齊省]
   #443≪女≫ 䶒:材[女+齊]
   #170≪皿≫ 齍:黍稷在器以祀者[皿+齊]
   #382≪火≫ 齌:炊餔疾[火+齊]
   #228≪貝≫ 齎:持遺[貝+齊]
・・・極めて拘りがある字体だろうが、その理由がわかりにくい。
字体的には、簪的な髪飾りの象形らしいが、小篆には下部が付随しており、グループ文字を俯瞰すれば禾麥吐穗を模した祭祀官着用帽とするのが妥当だろう。
デリバティブ文字の下部は、鼎を用いる黍稷フェスタそのものであり、現代的には、断食期間開けの一大宗教儀式を示しているとしか思えない。
楷書では、上部は刀とその反転字の間に辛が入って居るように見える。このイメージこそ、小篆の字義ともいえよう。どの部品も、出自は器具の象形だろうが、小篆創成段階ですでに字義は抽象的意味化された宴的祭祀を指していたのでは。それに対応する文字を揃えたのが齊ということなのだろう。そうとでも考えない限り、これほど煩雑な字体に拘る理由がありそうにない。

そうだとすれば、齊→斉は字義的にズレがある印象を与えるから、後世、斉が別文字として出現し、画数削減のために、略字風当て嵌めが行われた可能性もあろう。

(付記) 齊の上部中間が辛に似ているとは言い難いが、左右を除いた部分が1文字だとすれば、選んでもおかしくないと見ただけ。"辛は、"音"や""立"の構成と似ており、同属か同様に別部首としそうなものだが、辞書で≪亠≫部に入れられることもあるらしい。
音     章:樂竟爲一章[音+十 數之終也]
│    #050≪㕯≫ 商:从外知内[㕯+章省]

#521≪辛≫【辛】🅱㊎🆂:秋時萬物成而孰 金剛
│ #521≪辛≫ 辜:辠[辛+古]

#402
📖
├┐
夫│
 立
#404≪立≫】🅱㊎🆂:住[大+立一之上]
 │
 竝


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