■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[止此正是]■■■
"止"group📖止癶步辵の一画。・・・

[#27]      🅱㊎🆂3 toes and a sole
    𣥂≒𱤻≒止:下基[象艸木出有址]
 步[#29]  [𣥂+止]㊎…2歩左右連続足跡:行[止+𣥂相背]
  此[#30] [匕+止]🅱㊎🆂:止[匕…相比次]
   正[#31][一+止]🅱㊎🆂:是[一以止]
    /㱏/𤴓/𧾸
   是[#32][旦+龰]🅱㊎🆂[籀文]:直[日+正]

・・・なかなかに面白い。

"止"が草木出生の姿と言えなくもないが、趾footであろうと誰でもが思う。せいぜいのところ、そこからarrive end stay的な意味に展開するだけで、生命感に繋がるイメージが含まれているとはとても思えないからだ。
しかしながら、草木が址を生み出すという考え方が存在していたのかもと思ったりもする。「古事記」では二足歩行動物である生命体たるヒトは青草と記載してあるからだが。
金文㊎は西周代の字体を用いているが、殷代版には、背景Kに白抜きのママ左足足跡の形があり、その特異性からすると足跡に聖体観を感じていたと言うことかも。(天竺ではあるが、仏足石[釈尊の足]は紀元前4世紀と推定されているし。)

「字通」によれば、"此"の匕は、相いならぶの意味ではなく、牝の方であると。う〜む。
その字体は小生にはヒト形personに見えるので、"跐/𧿿"ということかとも思えるが、甲骨表記から見て誤りと考えるべきらしい。確かに、止部分も含めて、ヘンテコ文字もあるからそうかも知れないが、よくわからん。
餐に於ける美食を指すとの説もあるらしい。食べる前に立ち止まることになるが、それがどの様な風習を意味するのか不詳。

"正"の甲骨🅱の字形は[囗+止]だが"足"では無い。邑の意味で用いているとも言えそうにないのは、同時代性金文や西周の金文㊎では●が使われていて、晩期には短いものの一までもが使われているからだ。そこで、「說文解字」は、"一"を純粋なものとして定義していると見たのではあるまいか。正气という意味であろう。

"是"は、[{子+冊}("早"類似形)+正]("鞮")とされているそうで、[日+正]とか、["匙"象形+正]は誤りらしい。確かに、🅱㊎🆂に字体連続性があるとみなせば、そう考えるしかなかろうが。

尚、"止"groupには字体的に系譜にそぐわない文字が散見され、繋がり方が不規則とも思える箇所がある。・・・



├┬┬┬┬┬─┬┬┐
癶│││││ │││:足剌癶[止]🆂
 步此正││ │││
  是辵│ │││
 └──彳│ │││:小步[象人脛三屬相連]🆂
    ├廴 │││:長行[彳引之]🆂𱝪
    ├┐│││
    㢟││││
    └─行│││:人之步趨[彳+亍]🅱㊎🆂
       齒││
       ││:牡齒[象上下相錯之形]🆂
        足疋

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