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魚の話 2009年7月17日 |
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あらめの話…黒潮の 波にめげずに 立つ荒布 海藻食が流行っているようだ。 海にそれに応える力が残っていればよいのだが。 ↑(C) 伊豆の海中壁紙 都会のスーパーで売っている昆布系の海藻が色々並んでいるが、産地と品質の違い。昆布と若布以外は見たことがない。 → 「こんぶ」、「わかめ」 [2006年4月21日/2007年8月17日] しかし、魚港の近辺に行くと、違う名称の乾燥コンブ類が売っている。 伊豆辺りで見かけるのがアラメ(荒布)。蒸気処理でもしているのか、よくわかぬが、思ったほどは硬くない。波の荒い岩礁地帯に群落があるから、こんな名前かと思ったが、どうも若布と似ているが、硬いので荒布とされているらしい。似ているといっても、ゴワゴワで皺があるから、かなり違うものだが。 まあ、硬いから、細切りにして、ポン酢で食べることになるが、若布の茎を食べるようなもの。お値段は、安い時もあり、高いこともあるから、それほど一般的に食べられているようではないのかも。 同じような海藻に、カジメ(搗布)がある。素人から見れば、どこが違うのかはわからない。ただ、相模湾側はアラメだが、三河に近い方で採れるものはサガラメとなるらしい。磯焼けで消滅中で知られているが、名前が違うだけではなく、種類が違うようだ。(1) → 「さがらめ」 [2008年11月21日] ただ、食べる方は、区別して考えてはいないようだ。従って、商品名称と実際の種類は違う可能性もあるかも。 そもそも、食材として、それほど注目されている訳もなさそうである。伊豆では、あくまでもアワビの餌という位置付けなのではないか。 ただ、このまま放っておく手はないということのようだ。なにせ、B級グルメで話題になったからだ。 富津市金谷の地域特産品、カジメラーメンのこと。小生は、食べたことはないが、塩味でネバネバ感を楽しむもののようだ。(2) 東京湾も、昔は、冬はカジメ漁が結構盛んだったということか。 もっとも、海藻食は日本の伝統文化。 大昔、壱岐・対馬・北九州の人達は、北の昆布が入手できないとき、カジメをふんだんに食べていたに違いない。その伝統は、この地域だけでなく、かなり広がっているに違いない。ただ、家庭料理だろうから、表にはなかなかでてこないかも。 食べ方としては、細かく切って、お椀に入れ、味噌汁を注ぎ、少々待ってからおもむろにかき混ぜるというもののようだ。(3) 尚、この他に、クロメ(黒布)もあるらしい。さらに、日本海側だと、ツルアラメ(蔓荒布)も。素人にしてみれば、大同小異というところだが。 ただ、スジメ(筋布)だけは、余りに硬くて食べないそうだ。 --- 参照 --- (1) 「アラメとサガラメの側葉の比較」三重大学 生物資源学部 藻類学研究室 http://soruipc2.bio.mie-u.ac.jp/sourui_photo/phaeo/bladelet.html (2) “「観光地域プロデューサー」モデル事業 千葉県富津市”[2008年12月] http://www.kankouchidukuri.jp/produce/index.php?m=1&v=15 (3) 「カジメを上手に食べる。」島くらし郷土料理紀行 http://www.shimagurashi.com/2009/05/post_944.html [2009年05月29日] (全般) 「褐藻綱」三重大学 生物資源学部 藻類学研究室 http://soruipc2.bio.mie-u.ac.jp/sourui_photo/phaeo/phaeo_index_thumb.html (海面の画像) (C) 伊豆の海中壁紙 http://sunahama.jp/omake/ 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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