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■■■ 「古事記」解釈 [2022.8.13] ■■■
[589]太安万侶流 倭語読みの配慮
「万葉用字格」は、之・乃・能は役割が違うことを記載していると書いたが📖乃をノと読む場合は音とみなすべし、「古事記」も注記ではないものの、同様に、[正訓][略音]_(ウ)を助詞<ノ>として使っていることがわかるように書き加えている。[正音]とも読むことがあるとも伝えており、実に細やかな配慮がなされていると云えよう。

なんのこだわりもなく原文に接すれば、そのことに、ほぼ自動的に気付くように設計しているように見える。但し、そのような解説は見たことが無い。

以下の通り。・・・
---"之"初出---
天地あめつちはじ(め)_ ニ お(こり)とき
   於高天原 成~ 名 あま御中主~
≪序文(漢文)≫乾坤初分  [正訓]乾坤アメツチ

---"須佐之男命"記載---
≪成神≫…須佐之男命初出
洗御鼻時所成神名 建速須佐之男命【須佐二字以音】
   右件八十禍津日神以下
速須佐之男命以前十四柱神者
≪所知≫
次詔建速須佐之男命:「汝命者 所知海原矣 事依也」
   故 各隨依賜之命 所知看之中
速須佐之男命 不知所命之國 而・・・
   故 伊邪那岐大御神詔
速須佐之男命:「何由以汝・・・
≪上來≫
故 於是 速須佐之男命言:「然者・・・
   待問:「何故上來」爾
速須佐之男命答白:「僕者無邪心・・・
≪宇氣比≫
宇氣布時 天照大御神先乞度 建速須佐之男命 所佩十拳劔・・・
   
速須佐之男命乞度 天照大御神 所纒左御美豆良・・・
   於是天照大御神告
速須佐之男命:「是後所生五柱男子者物實・・・
   爾 天照大御神詔:「然者汝心之清明 何以知」
     於是
速須佐之男命答白:「各宇氣比 而 生子」【自宇以下三字以音】
≪心清明≫
速須佐之男命 白于天照大御神:「我心清明・・・
≪神夜良比≫
於是八百萬神共議 而 於 速須佐之男命 負千位置戸・・・而 ~夜良比夜良比岐・・・
   種種作具 而 進時
速須佐之男命・・・
≪出雲≫
降出雲國之肥〈上〉河上在鳥髮地 此時箸從其河流下 於是 須佐之男命・・・
・・・
速須佐之男命(3)・・・
是以其
速須佐之男命 宮可造作之地 求出雲國 爾 到坐須賀【此二字以音】地
≪根堅州國≫…須佐之男命最後
御祖命告子云:「可參向 須佐男命 所坐之根堅州國・・・
   參到
須佐之男命之御所者・・・
 <はや> [元義] or 運動が束のように隙間が無く"はやい"こと⇒邀請
 <たけ> [元義]立朝律(樹立/創設) or 直立して堂々と進む様⇒健
      e.g. 建怒タケビ>  📖建が何故に猛となるのか

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