■■■ 「古事記」叙事的訓読 ■■■ 🈠(漢文)序文 ㊅交用音訓 PREV⏪ ❶《子細採摭》 子細採摭 【漫句】 然 【傍句】 上古之時 言意並朴 敷文構句 於字即難 【漫句】 已因訓述 者 詞不逮心 全以音連 者 事趣更長 【長句】 是以 【傍句】 今 【傍句】 或一句 之 中 或一事 之 內 卽 【傍句】 辭理 意況 亦 【傍句】 於 姓日下 謂 玖沙訶 於 名帶字 謂 多羅斯 【長句】 如此之類 隨本不改 【漫句】 📖日下と帯の読み再考 ------------------------- 📖[附]≪序文≫記載方針 子細採摭…事細かに(口誦内容を)ママ採択しました。 然 上古之時言意並朴…しかしながら、上古の時代は、朴訥な(今とは異なる)言葉が並んでいます。 【敷文構句】於字即難…これを構文化しようとしても、漢字の文章では難しいものがあります。 已 【因訓述】者詞不逮心 …既に、訓読みに因って記述してみたものの、詞心の本質を描くことはできませんでした。 【全以音連】者事趣更長…全てを音で以て書き連ねると、文章が殊更長くなってしまいます。 是以今 …こんなことになっているので、 或一句之中【交用音訓】 …或る場合は、1つの句の中は音訓を交ぜて用い、 或一事之內【全以訓錄】 …或る場合は、1つのパラグラフの内は全て訓読みに、します。 卽…さらに、 辭理叵見以注明…辞句の理解ができない場合は、注記を以て明らかにし、 意況易解更非注…語句の意味が容易に解る場合は、注は付けません。 ------------------------- <日下><帶>という文字のみが突然取り入れられているが、この2つの文字表記には強い拘りがあることを宣言しているようなもの。そうだとすれば、皇統譜記載上、この文字は倭国の伝統を意味していることになろう。前者は、倭国創世期を担ったに違いない日向〜葛城勢力の名称で、後者は<すめらみこと>以前の倭国大君称号<あま-"たらし"-ひこ>の可能性があろう。 (C) 2021/2024 RandDManagement.com →HOME |