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YOKOSO! JAPAN

■■■ オジサンの東京お散歩コース ■■■
2014.4.8

樹木拝見歩き

東京で樹木を眺めたいとなると、色々と手はあるが、林試の森公園(都立公園)と自然教育園(国立科学博物館附属)がよいかも知れぬ。
前者は、林業試験所時代の痕跡を辿るコースであり、後者は手を加えないと林がどう変わるか眺めるコースとでもするか。

尚、両者共に、見せるための樹木を育てている植物園とは性格が全く違うから、そのおつもりで。美しい植物園とか手入れされた庭園を期待して訪問したりすると、大いに失望することになるのでご注意のほど。

特に、林試の森公園は、密集した住宅地に挟まれた細長い土地なので、植物に囲まれた感は湧いてこない。しかも、気分よき散歩になるとは限らない。と言うのは、第一義的には、どう見ても地域の児童遊園(遊戯用広場)でしかないから。その上、敷地面積に比して、圏内貫通通路幅を広くとってあり、事実上、この辺りの自転車用バイパス道路化していそう。時間帯にもよるだろうが。
それでも、試験場時代の遺産としての木々がかろうじて残っているので、樹木拝見という観点では、それなりに面白い。
そうそう、RINさんとおっしゃる方が、樹木リストを作って下さっており、このサイトで予習されることをお勧めしたい。
  「園内の海外産樹木一覧」@林試の森公園なび
尚、小生の個人的な意見にすぎないが、ラクウショウの森はココではなく、新宿御苑で眺めるべし。印象が全く違うからである。
  「気根が不気味な木」(2014.2.10)

一方、自然教育園は、団体向きではないし、子供が遊べそうなところも無い。と言って、話題になりそうな珍しい植物が存在する訳でもない。しかも有料とくる。従って、人込み嫌いの方々のお散歩にはお手頃な場所と言えよう。

今回は、この2ッを一気に訪れようという企画。折角だから、しっかり歩こうじゃありませんか、ということで。
従って、最寄駅から歩くことはせす、結構、遠い地点からのアプローチ。
  ・林試の森公園は東急目黒線武蔵小山駅より徒歩約10分
   あるいは、渋谷駅東口(恵比寿駅経由)より東急バス五反田行(渋77)
  ・自然教育園は目黒駅より徒歩約10分
   あるいは、地下鉄白金台駅より徒歩約5分

出発点はJR恵比寿駅東口にした。
なにもワザワザ遠いところからとなるが、この程度はお遊びと考えて欲しい。
なにせ、江戸時代だと、浅草から、白金自然教育園辺りを通って、林試の森公園のお隣まで、毎日通った僧侶がいたそうな。それを考えると、恵比寿→林試の森公園→白金自然教育園というコースなど、ちょっとそこらへお散歩程度でしかない。
ただ、残念なのは、ほとんどが歩いて嬉しくなるような散歩道ではないこと。しかしながら、車がバンバン走る大通りの歩道や、雑踏状態の道はできる限り避けているので、精神衛生上それほど悪くはない筈。町並みの変化を眺めながら、スタコラ歩いて、頭をリフレッシュしようということ。
尚、目黒駅への上りはかなりきつい坂だから、滅多に歩かれない方はおよしになった方がよかろう。

■■恵比寿駅東口■■
│東口ロータリー(日比谷線口側)に出る。
│JR駅正面のロータリー向かい側の道を西に進む。
│  ・大通り(駒沢通り)と平行
│信号も渡り真っ直ぐ行く。

○防衛省研究所/自衛隊幹部学校
│道なりに南の方へ、塀沿いをただただ歩く。
│    二車線道路に柵の歩道。散策気分は出ないが静か。
│ (道が右に曲がると下り坂で通行量増える。)
│・・・茶屋坂
│ゴミ焼却場の巨大煙突タワーが見える。

○目黒区清掃工場周囲緑地
│左折し緑地に入り、工場周囲に沿って歩く。

■■目黒川 田道橋■■
│橋で左折。左岸でも右岸でも好き好き。
桜並木の目黒川縁を南に歩く。
[川の西側]目黒区施設コンプレックス

○目黒新橋(目黒通り)
│右折し、交差点の方へ下る。
│・・・権之助坂

○大鳥神社交差点(山手通り x 目黒通り)
│神社側に渡り、目黒通りをさらに西に。

○目黒寄生虫館
│横の道へと左折する。
│    歩道は無いが車は余り通らない。

○不動公園 道の左側の児童公園的な場所
│公園内に入り、右手境界の出入り口に入る。

■■目黒不動尊 泰叡山瀧泉寺■■
│裏口から境内に入ったことになる。
│  ・建物は本堂で、縁を通って正面に出る。
│    ご本尊(大日如来)参拝路
│  ・正面階段(男坂)を降りる。
│  ・仁王門前広場には青木昆陽の碑(明治44年)
│門外右側にバス停と池。池沿いに進み、南へ。
│道がクランクし、先に林らしき景色が見える。
│そちらではなく、南方向の道へ。

■■林試の森公園■■
│東門から入る。


例えば、
<海外針葉樹が色々と> 残念ながら、高い木だとよくわからずである。
 ・東門から入ってすぐの左手。
  ヒマラヤゴヨウ,ヒマラヤトウヒ,
  ドイツトウヒ,フランスカンガイショウ,
  ベトナムイトスギ
 ・しばらく進んだ右側の「大明竹」の傍ら
  マケドニアマツ(五葉)
 ・ずっと奥の出会いの広場
  コウヨウザン(広葉杉)
 ・出会いの広場と道を隔てた側
  ストローブマツ(北米五葉)
 ・北門からさらに回り込んだ辺り
  レバノンスギ
<ホホーと思う樹木も>
 ・たいさんぼくのトイレ傍ら
  セイタン/青檀(雁皮紙の木)
<スズカケ3種の比較> 素養が無いので、見てもさっぱり判別できす。
 ・管理棟の先へと進んだ辺り[解説表示]
  アメリカ,モミジバ(アメリカとの人工交雑種で定番)
<カシ類比較が可能> 難しすぎる。
 ・森の広場南側の疎林
  イチイガシ,アカガシ,ウバメガ,シツクバネガシ



│東門より出る。
│目黒不動尊方向へ下る。
│・・・石古坂

○目黒不動尊参道
│参道入り口を示すゲートがある道へと右折する。
│    坂道左側はおとうふ屋さん
│商店街を真っ直ぐに進む。
│山手通り直前の斜め左に進む道へ入る。

○山手通りとの目黒不動交差点
│山手通りを渡り、この斜めに交差する道を直進。
│・・・柳通り 街路樹は柳ではない。
│    車道も歩道も広いが通行する車も人も稀
│1ッ目の信号で右折する。
│  ・直進すれば、目黒新橋

■■目黒川 太鼓橋■■ 非タイコ型の普通の橋の形状
│  「太鼓橋・行人坂」 [広重] (C) NDL
│  ・川沿いに左折すれば、目黒新橋

○目黒雅叙園
│そのまま道なりに坂を上っていく。
│・・・行人坂 (約140mの急坂)
│    寛永の頃に湯殿山の行者が修行を開始して有名に

○大円寺
│    浅草まで延焼した目黒行人坂の火事(1772年)の火元

○目黒駅前 目黒通り[下り一方通行]
│山手線上の橋を渡り真っ直ぐ進む。
│明治通り(高速2号線)上大崎交差点を渡る。

○東京都庭園美術館
│庭園は交差点の角。そのお隣に入る。

■■白金自然教育園■■


ここは常緑樹のスダジイ群落と、落葉樹のコナラ群落が基調で、そこに松平讃岐守下屋敷時代に植えられた松がかなり残存。もっと昔の土塁もあり、なかなかの風情を醸し出している。従って、現代の風潮に合わない木も生えていたりして。
  「苦き味が尊ばれる木」 [2014.1.27]
東京の四季の変化を感じさせる地と言って間違いない。


│目黒通りを目黒駅とは反対側に歩く。
│すぐお隣は小公園がある。

○白金台交差点[外苑西通りへの分岐三叉路]
│    通称はプラチナ通り
│    小生好みのお蕎麦屋さんがある道だが、食べるだけだから敬遠。
│目黒通りを直進。
│白金台駅前・東大医科研前を通過。

○日吉坂上交差点[明治学院大方面への三叉路]
│信号を右折しすぐ。

■■八芳園■■
 庭園と立派な盆栽群を拝見しよう。
     小生はここのコーヒーショップで景色を眺めながらワイングラスを傾ける。


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